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もともと生理不順だったので、結婚半年後から産婦人科に通い、タイミング法を1年ほど行っていました。その間、薬局で処方してもらった漢方薬なども服用していましたが、妊娠できず。
主人の転勤をきっかけに退職し、本格的に不妊治療をしようと夫婦で専門病院を受診したところ、主人の乏精子症がわかりました。
現状では顕微授精さえ難しいと言われ、主人が薬を服用し、しばらく精子の改善度合いを見守りました。
(※服用した薬はクロミッドです。通常、女性の排卵誘発に使用しますが、男性ホルモンの上昇効果があるという説明を受けました。)
服用開始から4か月ほどで顕微授精ができる程度の精子の改善が見られたため、顕微授精を行うことにしました。
主人の乏精子症がわかるまでは、顕微授精までの治療をするとは思いもしていませんでしたが、子供を授かるにはそれ以外に方法がないと医師にはっきり言われた時には、治療をすることに迷いはありませんでした。「やるしかないなら頑張ろう」自然と夫婦でそう思えていました。
〇不妊コーディネイター外来を受診
一般的な治療方法の説明と自分たちが行う方法や費用などについて詳しく説明を受けました。
〇低刺激周期にて採卵に挑戦(採卵目標数1?3個)
生理開始3日目よりクロミッドを服用。
7日目より2日に1回注射を併用し、卵胞チェックも行う。
〇初めての採卵周期では、想定よりも卵胞が多く育ち、排卵しようとするホルモン値が急上昇してしまったために、14日目に急きょ採卵。すべて未成熟卵で失敗に終わりました。
〇2回目の採卵周期では、方法は前回同様でしたが、7日目より血液検査を行い、排卵が早くおこらないようにホルモン値をコントロールしました。採卵日時決定後、時間指定(3回)の点鼻薬を使い、卵子の成熟を高めて、採卵日を迎えました。
採卵当日は4時間前から絶食絶飲。採卵時間が朝9時からだったので、起きてから何も口に入れずに病院へ行きました。
採卵自体は5分程度で終了。麻酔など前後含めて10分かからなかったと思います。 麻酔は針のチクッと刺す痛みがあります。
採卵はお腹をきゅう?と内側で絞られているような痛みでした。 採卵後は生理痛のような痛みが1時間ほど続きました。
医師、看護師が声をかけてくれるので、できるだけ力を抜いてリラックスするよう心掛けて乗り切りました。
初めての採卵周期では大丈夫でしたが、2回目の採卵周期の際、脱水症状と低血圧でめまいを起こし、車椅子で回復室まで運んでもらい点滴を受けることとなりました。
「採卵数が多く麻酔の量も多めだったから身体への負担が大きくなったのかも」と看護師に言われました。通常、採卵後は歩いて回復室に戻りますが、時々私のような症状を起こす人もいるようです。
未成熟卵2つ(培養するが成熟卵にならず)
成熟卵2つ
未成熟卵2つ(培養にて成熟卵に)
その他5つ(変性卵など)
↓
4つの成熟卵に対し顕微授精
↓
3つが受精
↓
1つが胚盤胞まで成長
↓
5日目に凍結
採卵後、卵巣の腫れを落ち着かせるためピルを飲んで2回生理を見送り、移植周期を迎えました。ホルモン補充法での移植だったので、生理開始3日目より薬を服用し、貼り薬も併用して子宮内膜を厚くしまし、17日目で移植しました。
胚移植当日は尿をためた状態で病院へ。
移植は全く痛みはなく一瞬で終わりました。
移植後のホルモン補充は通常プラノバールを使用するということでしたが、私は副作用がきつく苦手な薬なので、貼り薬と服用薬を併用しました。
移植から6日後、血液検査にて着床反応を確認。
その7日後、再度血液検査にて妊娠判定。
さらに7日後、超音波検査にて妊娠確定。
体外受精には、時間とお金と体力と精神力と本当にあらゆる負担がかかります。言葉では言い表せない思いをずっと抱えて、治療に取り組んできました。
私が治療を乗り越えられたのは、主人の優しさに支えられたからです。不器用で気の利いた言葉を言ってくれたことはありませんが、いつも穏やかでそばにいてくれた主人には感謝の気持ちでいっぱいです。
これから治療に取り組む方も、ぜひご主人とたくさん話して下さい。実際に大変なのは女性です。こうして欲しい、こう受け止めてほしいと素直に気持ちをぶつけて、夫婦で治療に取り組んでいってください。