年齢など絞り込みでるようになりました。苦しみを乗り越えた人たちの妊娠報告...
男性の精子の状態を調べる検査には、「精液検査」「フーナーテスト」があります。どちらも一定期間中に数回(3回程度)検査を繰り返すことによって、正確に近い精子の状態を確認することが出来ます。
精液量 | 2ml以上 |
精子濃度 | 1ml中に2000万個以上 |
精子運動率 | 前進運動精子50%以上、または高速直進運動精子25%以上 |
正常形態精子 | 30%以上 |
生存率 | 50%以上 |
白血球 | 1ml中に100万個未満 |
イムノビーズテスト | 50%未満の結合性 |
MRAテスト | 50%未満の結合性 |
*WHOの基準
*詳しくは 精液検査を
400倍視野当たりの運動精子数で判定
(運動率50%以上)
*詳しくは フーナーテストを
精液検査やフーナーテストの結果が悪くても、自然妊娠が期待できないわけではありません。(重度の乏精子症、無精子症などを除く)
人工授精を必要と判断される場合でも、その後に自然妊娠できる例が少なくありません。なぜなら男性の精液所見は大きく変化するからです。
では精子の状態をよくする方法はあるのでしょうか?
精液所見には精神的なことが多分に含まれるため「臨床的根拠」がないものが多いですが、一般的によく言われるものを下記に説明しています。
気を付けることはすぐに効果を期待しないことです。精液改善の効果が現れるのは3ヶ月~半年くらいと言われています。
*臨床的根拠がないものも記しています
1日のカロリー摂取量を調整します。暴飲暴食や、逆に食事を抜くのは体にとってよくありません。ビタミンC、D、E、亜鉛、カルシウムを十分摂取するようにします。サプリメントでは、葉酸、マカが特にいいとされています。
精力がつく食品はこちら
ジャンクフード、インスタントなどの添加物を豊富に含んだ食品は、精子に影響すると言われています。「人工的な食材は生殖機能に影響する」ということを、基本的な考え方として覚えておくと安心です。(環境ホルモンは最近特に問題になっています)
男性の生殖機能は女性に比べてシンプルに出来ていますが、その分「精神的」なことが大きく影響してしまいます。
慢性的な疲労感やストレスが精液所見に影響していることが多く、生活環境(肉体的、精神的なもの)を改善することで、見違えるように精子の運動量、数ともにアップすることがあります。
またプレッシャーを感じていると、精子に伝わってしまうことがあります。常日頃から安心できる空間を作ることが大切で、リラックスすることがストレスを溜めない方法とも言えます。
運動を取り入れることで酸素が血液に行き渡り循環がよくなります。しかしハードな運動は必要ありません。有酸素運動が効果があり1日1万歩程度歩くことが目安になります。(ハードなスポーツをしている場合は下半身を保護する)
パンツやジーパンなどで下半身を圧迫しないようにします。下半身を締め付けると血液の循環が悪くなり、また精子の発育を阻害する可能性があります。
精子は体温より少し低い31~33度ぐらいが、1番活発に運動できることが知られています。熱い風呂やサウナに長時間入ることはよくないようです。また蒸れる服をいつも着ているのも温度が高くなる危険があります。
たばこは精子の数、運動量ともに減少します。さらには奇形精子の量が増え、受精能力の低下にもつながります。たばこは不妊症の原因になるばかりか、ガンなどの病気も引き起こすので何1ついいことはありません。
精子数の減少や運動能力が低下する可能性があります(精子には影響しないという意見もある)。また大量のアルコールは、ED(勃起不全)を引き起こす原因としても知られています。
カフェイン入りのコーヒーを大量に摂取すると、精子に影響が出る可能性があります。しかし1日3杯程度までなら心配はないとされています。
高濃度の鉛、ペンキ、接着剤、ニス、有機溶剤、農薬などに、なるべく近づかないようにします。化学物質は生殖能力を妨げる可能性があるようです。
下半身が圧迫され生殖器がしびれる可能性があります。またバイクは睾丸に熱を伝えるとも言われています。(はっきりした根拠はありません)
電磁波は生殖機能に影響する可能性があります。携帯電話をズボンのポケットに入れないようにします。ノートPCを膝の上で使わないようにします。
違法ドラッグはもちろん、安易な気持ちで薬を飲まないようにします。ただ無理して我慢するともっと悪い影響がでることもあります。
現在服用している薬があれば、妊娠との関係を医師に聞いてみます。男性の場合は「妊娠を望む?」と聞かれることが少ないために、知らず知らずのうちに長い間服用していることがあります。
漢方は効く人にはものすごく効果があるようです。精子の数値が改善されて、診断した医師が驚くこともあります。検査の結果が悪いときに、まず試したいのが漢方と言えるでしょう。
女性が女性らしくあるために女性ホルモンが欠かせないのと同様に、男性が男性らしくあるためのホルモンが「テストステロン」です。
テストステロンは睾丸(精巣)で分泌され、下垂体から分泌される性腺刺激ホルモンと視床下部から分泌される黄体形成ホルモンにより調節されます。
このバランスが崩れてしまうとテストステロンの分泌に影響がでてしまい、いわゆる「ホルモンバランスの崩れ」が男性にも起こり、テストステロンの低下につながります。