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カウフマン療法とは、生理不順や無月経の人が、規則的な月経周期を人為的に作り出して、ホルモン欠落症状が起こらないようにする治療法です。通常の低温期に当たる時期に、卵胞ホルモン(エストロゲン)を投与して、高温期に当たる時期に、卵胞ホルモンと黄体ホルモン(プロゲステロン)を投与します。
通常の無月経周期の治療法として、ゲスターゲン療法があります。この治療は月経周期の21~23日目に、ゲスターゲン剤(プロベラ、ヒスロン、デュファストン、ルトラール、ノアルテン、プリモルトN、ゲスタノン)を5~7日に連続で服用して消退出血を起こさせる方法です。
しかし重度の無排卵症になると、「ゲスターゲン療法」でも生理が起こらない場合があります。このような無排卵症を「第2度無月経」と呼び、治療法としてカウフマン療法が選択されることになります。
カウフマン療法はゲスターゲン療法に加えて卵胞期にも卵胞ホルモンを服用します。人工的に正常の人のホルモン分泌量と同じ周期にさせ、リバウンド効果で正常な排卵が起こる事も期待できます。カウフマンという学者が考え出した治療法です。
イラスト/PCO症候群の診断と治療より引用
「A」の周期では、エストロゲン剤(プレマリン0.625mg、あるいはデボシン0.02mg)を20~24日間服用して、後半の10~14日間はゲスターゲン剤を5~10mgを併用します。そして消退出血が起これば、その5日目から同じようにエストロゲン剤、ゲスターゲン剤を服用をしていきます。
「B」の周期では、エストロゲン剤(プレマリン0.625mg、あるいはデボシン0.02mg)を10~12日間服用して、引き続きエストロゲンとゲスターゲンの「合剤」(新EP、ノアルテンD、ドオルトン、プラノバール、ルテジオンを1~2錠)を服用します。そして消退出血が起これば、その5日目から同じようにエストロゲン剤、引き続きエストロゲンとゲスターゲンの合剤を服用をしていきます。
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