赤ちゃんの心音は、だいたい妊娠8週の頃から聞くことができます。しかし心音の情報を取り上げている参考書やホームページは意外と少なく、心拍(エコーで見る心臓の点滅)と心音(心臓の音)を勘違いされている方も多いのではないでしょうか?
心音とは心臓が鼓動する「音」のことで、医師が耳に聴診器をつけて、私たちの胸や背中から心臓の音を聞く姿をよく見かけるでしょう。しかしおなかの赤ちゃんは、直接、聴診器を当てることはできません。
そこで登場したのが超音波ドップラー(ドプラー)という聴診器です。動くものに反射して音を作り出すことで(ドップラー効果)、胎児心拍動に合わせて音が聞こえてくるのです。これは赤ちゃんの「ドクッ、ドクッ」という本物の心音ではなく、「ザー、ザー」というような擬似的な心音と考えればよいでしょう。
冒頭で「赤ちゃんの心音は妊娠8週の頃から聞こえる」と書きましたが、これはわずか数センチの赤ちゃんが「おなかのどこにいるか」をしっかりとわかり、さらにママの脂肪が少なく、さらに子宮がおなかよりにある人でないと聞こえないかもしれません。
妊娠4ヶ月で心音を「まだ聞いていない」と答えた人も半数近くで、それは妊娠14~16週あたりまで「超音波ドップラー」を使用しない方針の医師もいるし、妊娠中を通して超音波ドップラーを使用しない病院もあるようです。(このあたりが心音の情報が少ない理由でしょうか・・)
しかし嬉しいことに、赤ちゃんが成長して妊娠20~25週くらいになると、通常の聴診器でもママのおなか越しから心音を聞けるようになります。次回の健診が待ち遠しいママは聴診器を購入して、胎動と共に心音を聞きながら、おなかの赤ちゃんの生命力を感じる方法があります。
「えっ、そこまでしなくても・・」と思われる方も多いかもしれませんが、聴診器は意外とお手ごろ(1500円前後なので、当サイトではお勧めしています。