母子健康手帳が最初に配られ始めたのは昭和17年のこと、そのころは「妊産婦手帳」という名前だったそうです。当時は妊娠や育児について書かれた本が少なく、母子健康手帳が妊娠の経過を知る重要な意味を持ちました。
現在では日本語のほかに、英語、ハングル語、中国語、タイ語、タガログ語、ポルトガル語、インドネシア語、スペイン語など、世界中の国で母子健康手帳が使用されています。
母子健康手帳は平成14年に10年ぶりに改正されました。それは私たちの食生活や生活環境の変化で、例えば赤ちゃんが以前よりも大きくなったために数値の改善が必要だからです。(写真:双子は2冊もらえる)
母子健康手帳は妊娠8週~10週の期間に半数以上の人がもらっているようです。先輩ママが母子手帳をもらったときのことを書き残してもらいましたので、こちらも参考になるでしょう。
妊婦健診を無料や割引きで受けられる受診票をもらえる、母親学級や両親学級へ参加ができる、保健所に妊娠中の生活を相談できる、妊娠中の異常(妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病など)のときに療養援助が受けれることがある、など。
妊娠が確定されると、主治医から妊娠届け(妊娠証明書)を住民票のある役所に提出するように言われます。役所には本人がいくことが望ましく、パパや家族がいく場合には関係を証明するもの(身分証明書など)を持っていきます。また受け取りには印鑑が必要な役所が多いようです。
汚れたという理由ではまず交換ができませんが、破損や紛失の場合は再交付してもらえます。
まったく問題はありません。名前の記入欄に旧姓(今の名前)を書くかどうかで迷う人が多いですが、それも特に決まりはないようです。もともと母子健康手帳は交付先によって手続きが大幅に違うので、交付先の職員と相談してみるのが安心です。
引越ししても別のものは発行されずに、以前の手帳をそのまま使います。引越しと母子手帳をもらえる時期が重なったときは、それぞれの自治体の各種サービス(無料検診券など)が違うことがあるので、得なほうで交付してもらうというのも1つの手です。