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妊娠中のパーマ

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妊娠中のパーマについて、パーマ液に含まれる成分や髪への影響、頭皮トラブル等わかりやすく説明します。胎児にパーマ液の成分が影響するかどうかが気になります。パーマは時間がかかるので同じ姿勢で、腰やお腹に負担がかかるのも心配です。

パーマ液の成分

妊婦

よく見かけるパーマ液の成分について、どんな成分が含まれているのかピックアップして、わかりやすく解説します。意外と知らずに使っているパーマ液には、たくさんの成分が含まれ、それぞれ髪への影響や役割があります。

販売されているパーマ液や、美容室で使用している種類によっては別の成分が含まれていることもあります。そのときは改めて、安全性を確認してください。

チオグリコール酸

チオグリコール酸は、パーマ液でいう1剤に含まれます。還元剤(かんげんざい)といって、毛髪内のシスチン結合を切断します。切断すると言っても切るわけではありません。水素を与えて2つに分解するのです。

シスチンとは毛髪のケラチンに含まれるアミノ酸の一種です。シスチンは髪を丈夫で硬くします。髪の形状を保っている毛髪の主成分です。

チオグリコール酸はシスチンの結合を切断して、新たな形状を作ることができるようにします。つまりシスチン結合が切断された状態の髪は、どんな形状にも変化できる状態です。

チオグリコール酸がパーマ液に含まれている場合、とても強力なカールが作れることが特徴です。ただ、シスチンは硫黄を含んでいるので切断することで硫黄臭さを感じることがあります。

ちなみに長い時間塗布すれば、完全にシスチンが切断されるとは考えないでください。必要以上に時間をかけて塗布したら、髪が傷んでしまいます。

アルカリ剤

パーマ液でいう1剤に含まれます。強アンモニア水、モノエタノールアミンなどと表記されています。アンモニア水は揮発性があるので髪に残る心配はありませんが刺激臭があって手荒れの原因にもなります。

モエタノールアミンは不揮発性なので髪に残ってしまう可能性がありますが、刺激臭がありません。

過酸化水素水

過酸化水素水はパーマ液でいう2剤に含まれる成分です。カラーリング剤では髪の脱色効果に活用されていますが、パーマでは切断されたシスチンを改めて結合させる働きがあります。

ロッドを巻いてカールを作る準備ができたら、2剤の過酸化水素水が新たな形状を記憶させるために再びシスチンを結合させるのです。

過酸化水素が含まれた2剤は、他の成分と比べて時間を短縮してカールが作れます。

パーマ液による皮膚トラブル

パーマ液による皮膚トラブルは、肌がパーマ剤の成分に過剰反応しておこります。アレルギーを持っている人は特に、肌への刺激を感じやすいようです。

パーマ液を毛髪に塗布するときに、肌と髪の生え際にクリームを塗ったりタオルを巻いて保護しますね。これは目に入らないようにする為でもありますが、パーマ液が肌に直接着かないようにする役割もあります。それだけパーマ液が直接つくことで肌がダメージを受ける可能性があると言うことです。

特に妊娠中は肌への影響が強く出てしまうことがあります。アレルギーやアトピーのある妊婦さんは、妊娠中のパーマ液に注意してください。

妊婦への安全性

妊婦

パーマ液の妊婦への安全性は、パーマ液を使って妊婦で治験したわけではないので、絶対ではないと考えられます。

でも、「100%安全」と言いきれないと同時に、「100%危険」だとも言いきれないのです。

噂に左右される必要はありません。不安なことは自分で、医師や美容師さんに確認してください。自分自身が納得できるように安全性について考えてください。

自己判断で決めるしかありませんが、敏感肌の場合は必ず48時間前にパッチテストをおこなって肌への影響を確認することをおすすめします。というのも、もしも妊娠中に肌がかぶれてしまったら普段以上に症状が強く出る可能性があるからです。

妊娠初期は母体もつわり症状で臭いに敏感だったり、急に気分が悪くなることが予想されます。パーマ液も香料を使用しているとはいえ独特のにおいです。母体も赤ちゃんも不安定な時期なので妊娠初期のパーマは控えて、かけるなら安定期に入ってからのほうが安心です。

パーマをかけるとき大変なこと

妊婦がパーマをかけるときに大変だと感じることを挙げます。

長時間座り続ける

長時間同じ姿勢でいることは妊婦にとっては苦痛で、体にも負担がかかります。特に妊娠中期以降はお腹周りや腰が疲れます。妊娠後期になると、さらに尾てい骨にも負担がかかって出産時に痛むことも心配なので、妊娠後期のパーマは控えたほうが安心です。

臭いに我慢できない

パーマ液は独特な香りです。市販のパーマ液でも、美容室の一般的なパーマ液で鼻に残るような臭いがします。妊娠初期は特に、それだけで吐き気を催すこともあり体調不良に繋がりかねません。

体力を使う

パーマをかけたあた、意外にもどっと疲れが出ることがあります。妊娠中ならいつも以上に疲れることも予想されます。貧血気味、睡眠不足の妊婦さんは注意してください。

周囲の意見がストレス

ただパーマをかけるか悩んでいるだけで「妊婦がパーマをかけるなんて非常識、危ない」と悪いことをしていないのに非難する人もいます。かと思えば「臨月にパーマをかけてきた」という人もいます。妊婦がパーマをかけることには様々な意見があります。ありがたいと思うけれど、全部聞くにはちょっと疲れてしまいます。

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