女性の唇の乾燥の原因と、ガサガサ症状を緩和させる簡単なホームケアをやさしく説明します。肌だけではなく唇の乾燥に悩む季節です。悪化するとシワにそってひび割れて出血したり、ヒリヒリして触ると痛くなることもあります。
唇が乾燥すると具体的にはどんな状況になるのでしょうか?よくある症状をまとめました。
唇のシワは縦にあります。そのシワが潤い不足で目立ち始めるのは、乾燥の初期症状です。
乾燥によって唇表面の角質がうるおい不足中です。そのままリップを塗っても、色がまんべんなくつきません。
乾燥で表面の水分がなくなって、表面が割れていきます。悪化すると出血も。
唇表面の皮が破けているのは、乾燥を放置した結果が多いようです。表面が乾燥して伸縮しなくなったせいで、口を大きく開けた拍子にピリッと亀裂が入ります。やたら血色がよくみえることもありますが、それは表面の皮が薄くなったり落ちてしまったからです。
唇(くちびる)がガサガサになってしまうには原因があります。ここでは大人女性の唇の乾燥原因として考えられることを挙げます。
唇には肌のように汗腺や皮脂腺がほとんどありません。だから唇から汗や油分が出ることはないのです。つまり水分や皮脂を停滞させる機能も低いので、手を加えないと水分も脂も時間とともに逃げてしまいます。
唇表面の乾燥を放置していると、ますます乾燥が進みます。唇が自分で潤い補給することはないので、放置するほど唇表面の角質が硬くなってしまいます。
肌のメイクをしっかり落とすように、唇についているリップやグロスなどメイク用品もしっかり取り除きましょう。グロスタイプは水やお湯だけでは取れないことがあります。唇専用のメイク落としやふき取りクリームを併用してみましょう。
もしもメイクを完全に落とさないでいると、唇のシワに汚れが詰ってしまいます。細菌が発生して荒れることもあります。
唇がガサガサになる原因の1つに内臓トラブルも挙げられます。上唇が荒れているときは、胃腸トラブルがあるかもしれないと言われています。必ずしも当てはまるわけではありませんが、胃腸の弱い人は気をつけてください。
ガサガサにならないように努力することも大切ですが、ガサガサ唇になってしまったときにホームケアができると悪化を防げます。乾燥しやすい人は早めにケアしていきましょう。
ゴシゴシこすりすぎて、メイクと一緒に角質まで落としてしまうのも乾燥原因です。
唇についているメイクは泡やクリームで落とすようにします。指をつかってクルクル小さな円を描いてください。指で落とすのではなく、泡やクリームが唇に乗っていれば大丈夫です。力を入れないことと、小さな円をたくさん描くことがポイントです。
洗い流すときは、ぬるま湯にしましょう。冷水はおすすめしません。
唇の荒れを解消することで有名なサランラップパックも家庭で1人でできる便利なホームケアです。保湿用リップクリームやワセリン・保湿剤を塗った唇に、ピンと張ったサランラップを張りつけます。白色ワセリンは流さなくてもよいので便利です。
保湿剤として塗るものは落とさなくてもよいものを選んでください。例えばメイク用のリップは落とす必要があるので不向きです。
サランラップパックは3~5分のパックで唇表面の荒れを落ち着かせることができます。保湿リップやワセリンも充分に浸透します。
食生活ではビタミンB2を摂取できるように心掛けましょう。ビタミンB2には皮膚や粘膜を正常に維持してくれる美容効果があります。不足すると口内炎(こうないえん)や口角炎(こうかくえん)の原因にもなります。
ビタミンB2は納豆・レバー・卵・うなぎ・牛乳・ヨーグルトといった栄養価の高いと言われている食品に多く含まれています。ただ、過剰摂取で尿が濃い黄色になることがあります。注意してください。