冬出産のママと赤ちゃんに寒い冬の出産は冷えや天候で苦労することも多いものです。でも、赤ちゃんがお散歩する頃には暖かい春になり、意外と子育てしやすいメリットもあります。
冬生まれの赤ちゃんに心配なことは、生まれてすぐに低気温と乾燥が続くことです。生まれたての冬は、母体からの免疫がしっかりあるので寒いからといって無防備な状態ではありません。ママのお腹でバリア機能を分けてもらって生まれていると考えてください。
赤ちゃんはママからの免疫があるぶん、病気に対してガードが強くなっています。インフルエンザやノロウイルスが大流行しやすい冬に、体力の少ない新生児に免疫がついているのは安心です。免疫があるからといって確実に病気を予防できるわけではありません。でも室内で過ごすことが多いので暖房や加湿で、ある程度の温度調節をしながら育児できます。
赤ちゃんに授乳すると、季節に関係なくママも赤ちゃんも体がポカポカします。寒い冬も抱っこや授乳で体が温まります。なかには授乳後に暑くなって汗をかいているママや赤ちゃんもいるほどです。
ちなみに冬に臨月を迎えると、体がポカポカするので寒さに耐えやすかったという経験談も聞きます。
冬生まれだと「寒くてしばらく外出は無理そう・・」と思うかもしれませんが、実際は新生児期は室内で過ごすことが多いものです。
赤ちゃんがお散歩しやすくなるのは生後3ヶ月を目安とした首が座る頃です。例えば1月生まれの赤ちゃんは4月頃から首がしっかりするので、お散歩しやすくなります。4月なら気温も上がってくるので外出も安心になります。
冬生まれの赤ちゃんは夏になる頃には首も完全に座っているし、お座りにも挑戦します。お座りができるようになると視界が広がるので、夏のベビーカーでのお出かけも楽しむことができます。
赤ちゃんも背中をずっとベビーカーや布団につけないで済むので、汗疹(あせも)の心配が減ります。入浴も、首と腰が発達すると
冬生まれの赤ちゃんが夏になる頃には、吸い付く力や飲み込む力も出てきて「上手に飲むことができない」といった悩みも減ります。水分補給がスムーズだと暑さによる脱水や体力低下を防ぐことができます。
意外と多いのが夏から秋、秋から冬へ季節が変わるときの体調不良です。特に秋は朝晩は肌寒いのに昼間は夏と同じくらい気温が上がることもあるので、体温調節ができない赤ちゃんは大変なのです。
冬生まれの赤ちゃんが秋を過ごす頃には離乳食も始まって、新生児期よりも体がふっくらして体力もついています。寝返りやハイハイで遊びの幅が広がっているので、肌寒くなってからの室内遊びもバリエーション豊かに楽しむことができます。
冬生まれの赤ちゃんが1歳の誕生日を迎える頃はクリスマスやハロウィンがあります。周囲への興味がわいて、観察できるようになるので飾りつけや歌を聞かせて一緒に楽しむことができるようになります。年賀状の写真も表情豊かな1枚が撮れる頃です。
赤ちゃんが1歳近くになると、赤ちゃんはつかまり立ちに挑戦しますが、誰でも最初は室内で挑戦することがほとんどです。寒くて外出できなくても成長の妨げにはなりません。
冬生まれの赤ちゃんが幼稚園や小学校入学すると、春生まれの子どもと比べて体力が少なかったり、成長が遅いことをデメリットに感じるケースがあります。特に卒乳やトイレトレーニング、言葉の発達で悩むことが多いようです。
育児中に成長差が目立つのは小学校低学年くらいまでです。徐々に生まれ月が気にならないくらい、足並みが揃いはじめます。ほんの少しの期間なので体格差や知能差で悩みすぎるよりも成長を見守ってあげたいです。
なんといっても冬生まれの赤ちゃんは、皆よりもちょっと誕生日が遅いぶん年を取るタイミングも遅いので、大人になってからはデメリットがメリットに変わります。早生まれの焦りや不安は、ほんの短期間だと考えましょう。