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人工授精がうまくいくかどうかは、人工授精の実施時期と排卵を合わせることがとても大切となります。
まず基礎体温を元に、医師が超音波で卵胞の大きさをチェックしていきます。
ここでは自分の排卵する卵胞の大きさを、医師がしっかりと把握していることが大切です。(成熟卵胞には個人差があり、20ミリ前後とばらつきがあります)
それに加えて血中のホルモン数値を測定することで、排卵日を特定していきます。
卵胞ホルモン(E2)、黄体ホルモン(P4)、排卵ホルモン(LH)などを測定して、排卵日を予測します。
AIHの当日は精液を洗浄してもらい、白血球や細菌の数が異常に多くないかをチェックしてもらいます。
また精子の評価をしっかりと教えてもらうことで、以後にAIHを繰り返すときに参考になるはずです。
AIHの後には、15~30分ほど横になって休憩をします。
これは受精を高めるというよりも、出血や腹痛などの副作用が出ないかを見る意味があります。
そしてAIHの実施後の数日以内には、再び医師の診察を受けることが本来は望ましいことです。
排卵したことの確認を受けることは高温期を穏やかに過ごす安心にもつながります。
また感染などの異常を発見できることもありますし、子宮内膜の厚さから妊娠のチャンスが高いかを聞けることもあります。
ただ実際にはよほどの専門病院でない限り、上記のことをすべてしてくれる施設はないかもしれません。
e-妊娠のユーザからの報告によると、驚くべきことに、血液検査はおろか、卵胞チェックすらせずにAIHをする施設もあるそうです。
人工授精での精子の洗浄方法には、「遠心分離法」、「スイムアップ法」、「パーコール法」などがありますが、精子の洗浄をしない施設もあるようです。
しかし精子を洗浄しないことで、子宮や卵管などに感染症を引き起こす確率が高くなることが報告されています。
それは精液には「感染症」を引き起こす雑菌が含まれているためです。
AIHをする前に精液を洗浄することによって雑菌を取り除く効果があるのです。
では通常の行為ではどうやって精液内の雑菌の侵入を防いでいるのでしょう?
それは膣と子宮内部をつないでいる「子宮頸管」が雑菌を通過させない役割を果たしているからです。
人工授精ではこの子宮頸管を、飛び越して精子を注入するために、感染症のリスクが増えるのです。
もしこのページを読んでいる方が、精子の洗浄をしない人工授精の方法なら、思い切って洗浄について医師に相談することをお勧めします。
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