膀胱炎とは、膀胱内に細菌が入ってしまい膀胱粘膜に炎症が引き起こる病気です。妊娠中は増大した子宮が膀胱を圧迫するために、膀胱炎になりやすくなります。尿道口の炎症(尿道炎)が膀胱まで達してしまうと膀胱炎を引き起こします。
膀胱炎の症状としては「頻尿になる」「残尿感がある」「排尿時に痛みがある」「尿が白く濁る」「血尿がある」、などがあげられます。ただし頻尿やおしっこの量が増えることは妊婦さんのほとんどに現れる正常な症状なので、慌てて膀胱炎と混同しないことも必要です。
膀胱炎は無症状のことも多く自分では判断できないこともあります。しかし「排尿時に痛みがある」「尿が白く濁る」「血尿がある」といった場合は膀胱炎を疑ってください。自分では判断が難しいときには、しっかりと医師の意見を聞くことが大切です。
膀胱炎の対策は、水分をたくさん取り体内の水分循環をよくすることが大切です。けっして尿意があるときに我慢してはいけません。また排尿時に膀胱を空っぽにすることを心掛けてください。
会陰や膣、肛門などを不潔にしていると細菌が繁殖しやすくなります。毎日シャワーを浴び(入浴より洗い流す感じ)、そのさい刺激のある石鹸は控えます。きれいにした後は風通しの良い下着を身につけることで、汗などの蒸れを防止できます。
飲食では香辛料などの刺激物、コーヒーや紅茶などのカフェイン、アルコールを控えます。また膀胱炎は冷房などがガンガンにきいている冷えた場所で発症しやすいので、そのような場所には近寄らないほうがいいでしょう。
ストレスが原因で膀胱炎を引き起こすこともあります。妊娠や出産に対する過度の不安はなるべく避けるようにして、将来をポジティブに考えます。妊娠前よりも抵抗力が弱っているので無理をせずに疲れたら心身ともに休むことを心掛けます。
膀胱炎の治療は抗生物質を処方されることが多いでしょう。薬を飲めばは短期間で治ることがほとんどですが、膀胱炎はその後にも繰り返しやすいので慎重な経過のチェックと対策が必要になります。
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