静脈瘤とは、血液の流れが悪くなり血管が拡張して、こぶのようになってしまうことです。妊娠中は静脈瘤になりやすく、また便秘や痔になりやすい傾向があります(痔は直腸にできる静脈瘤)。
静脈は心臓に汚れた血液を運ぶ役目をしていますが、これは重力に逆らった動きです。そのため血液の逆流を防ぐために静脈弁(venous valve)というものが付いています。しかし何かしらの理由で静脈弁が機能しないと、重力に逆らえずに血液が溜まって(通常は足に)しまい静脈瘤の原因となります。
静脈瘤は初産婦よりも経産婦のほうがなりやすい傾向があります。また、やせている人より太っている人のほうが症状が出やすく、母や祖母から遺伝することも多いようです。
静脈瘤の症状は、足のだるさ、むくみ(浮腫)といったものから青い血液がうっすらと浮かぶ人もいれば、血管がボコッと膨れ上がる場合もあります。さらには痛みや腫れ、熱を持ち血栓性静脈炎(静脈血栓症)という炎症を起こすこともあります。
妊娠中の静脈瘤は誰にでも起こるありがちなトラブルですが、重症な場合を除いて医療治療はしないことが多いでしょう。なぜなら出産後に体重が戻れば静脈瘤は消えて治ることがほとんどだからです。しかし症状を抑えるためにも以下のことを気をつけてみてください。
静脈瘤:varicose vein
妊娠初期症状 3ヶ月/母体症状 妊娠8ヶ月 静脈瘤(血管の膨らみ)は?