過期産とは、妊娠42週以降のお産のことです、過期妊娠、分娩予定日超過ともいいます。過期産がただちに危険ではないのですが、だんだんと胎盤機能が低下していくので早めの処理をとることが多いようです。妊娠37週~42週の分娩を正期産、それ以前は早産(早期産)、妊娠42週以降が過期産です。
過期産は出産予定日から2週間が過ぎた分娩をいいますが、もともと出産予定日の算出を1~2週間、間違える場合があります。出産予定日とは最終月経開始日から280日目をいいますが、これは28日周期の人に当てはまり、月経周期が長い(排卵が遅れる)人には当てはまりません。
そこで医師は赤ちゃんの大きさ、子宮底の高さ、子宮口の開き具合などを慎重に見ていくことで出産予定日を修正していきますが、それでも実際に産まれた赤ちゃんが「妊婦検診で言われた大きさと全然違った!」ということは珍しくないのです。
過期産が近づいても、分娩監視装置で赤ちゃんの心拍が正常に確認されていれば様子をみることもあります。しかし胎盤機能が低下したり羊水に異常が起こったりしたときには陣痛促進か帝王切開になることが多いでしょう。また過期産が近づいていることが明らかな(子宮口が熟して分娩の準備が出来ている)場合にも早めに陣痛の誘発などの処置をしていきます。