「パパとママのたからもの」はサム・マクブラットニィ著の、海外のロングセラー絵本です。日本語に訳された絵本もあるので、子どもへの読み聞かせにも人気があります。
著者のサム・マクブラットニィは「どんなにきみがすきだかあててごらん」という絵本も発表していて、これもロングセラー絵本になっています。どちらも主人公は人間ではなく動物です。「パパとママのたからもの」は熊の家族のお話です。
3匹のこぐま達は、パパとママに「せかいでいちばんかわいい、こぐまたち」と可愛がられて育てられています。でも、こぐま達はある時ふと「パパとママは、いったいだれがいちばんかわいいんだろう」と考えるようになりました。
1番と言うからには、1番は1人しかいないはず。でも、こぐま達は、いつも3匹一緒に「せかいでいちばん」と呼ばれているので、誰が1番だかわからないのです。
たった1人の1番を知りたいこぐま達は、パパとママに聞いてみました・・・というお話です。もちろん、パパとママはこぐま達の疑問に答えてくれます。
子どもの投げかけた素朴な疑問から、親の深い愛情がわかる1冊です。
「パパとママのたからもの」のイラストは、淡い独特な色彩ずかいが有名なアニタ・ジェラームです。
「パパとママのたからもの」は色が薄めの淡いタッチが特徴です。原色が使われていないので落ち着いた印象です。気持ちをのんびり、リラックスして読みたい時にお勧めです。
アニタ・ジェラームは挿絵だけではなく絵本の執筆もしています。個人的には「ぼくはぼくのほんがすき」という絵本が印象的ですが、絵本だからと言って子ども向けに簡単なタッチで描かないところが共通しています。
大人が読んでもイラストだけで十分満足できるほどです。はっきりした色を好む赤ちゃんには、このイラストの色彩は「薄い色」としか思えないかもしれませんが、赤ちゃんが成長してから、この本が本棚に並んでいても違和感のないくらい、大人から子供まで受けいれることのできる丁寧なイラストです。
子どもの頃は、兄弟姉妹の中で誰が1番可愛がられているか、親に愛されているのかを考えたことのある人も多いのではないでしょうか。「誰が1番かわいいの?」と親に聞くこともあったかもしれません。
自分が親になった時、この種の質問は答えるに足らないと思ってしまいます。親が子どもを愛する気持ちは、子どもそれぞれに等しくあるからです。どの子も同じように可愛くて、愛すべき存在なのです。でも、子どもは「言わなくても解るでしょう」では納得しないのです。
「パパとママのたからもの」には、そんな納得できない子どもへの回答があります。親は当然だと思って口にしないことが、意外と子どもにとって重要なことだったりします。両親の愛情の深さが平等だなんて当たり前だと思うかもしれませんが、この絵本を読むと、きちんと言葉で伝えることの大切さがわかります。
妊娠中にこの本をお勧めしたい理由は、親の愛情の深さがわかりやすく表現されているからです。こぐま達への回答は、ぜひ自分で読んでみてください。
「産後の育児ってどうしたらいいんだろう?」「親ってどうあるべきなの?」と思っている妊婦さんは、「パパとママのたからもの」をお勧めします。誰かと比べたりすることの無い、親と子どもの無償の関係がわかりやすく伝わる1冊です。
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