煙草病(たばこびょう)は気管支を延焼させたり、呼吸を乱す生活習慣病の総称ですです。原因は煙草の吸い過ぎ、受動喫煙の長期継続です。妊婦の喫煙は低体重児や発育の遅れが心配です。女性の喫煙について考えましょう。
煙草病(たばこびょう)とは、喫煙や受動喫煙を継続していることで発病する病気の総称です。煙草による疾患といえば、肺がんを思い浮かべますが実際はもっと沢山の疾患が、煙草病に関わっていると言われています。「COPD」とも表記されます。
世界保健機関(WHO)では、「tobacco-related disease」などの表現があり、タバコの使用は予防できる死因で心筋梗塞(しんきんこうそく)、肺気腫(はいきしゅ)などの疾患が挙げられているそうです。このことからも、少しでもタバコに影響を受ける疾患があるとわかります。
タバコと言えば、肺の健康に関わるとイメージする人も多くいます。タバコを吸い続けて影響をうけた人の肺は黒っぽくなっていると想像してください。
世界でも肺がんによる致死率は高く、日本国内の男性のがんでは1,2を争う死因です。男性だけではありません。日本国内の女性のがんでも、肺がんは5本の指にはいる死因です。
肺がんの心配なところは、発見が遅くて治療できる期間を過ぎてしまうところです。というのも喫煙を始めた年齢が低いほど、肺がんのリスクは高くなるとも考えられています。それが長く蓄積されていくと、だんだん肺に影響を及ぼして徐々に肺がんが進行するケースもあります。
肺がんは男女ともに気をつけたい疾患です。特に喫煙者、喫煙者のそばで生活していて受動喫煙(煙をすっている)の可能性が高い人は定期的な健診を受けて早期発見に努めてほしいです。
タバコ=肺がんで終わらせたくないのが、女性特有の影響です。女性に知ってほしい、タバコ病に関わる疾患や症状を紹介します。
喫煙しているから全ての項目に当てはまるわけではありません。全てに当てはまっても健康に過ごしている人はいます。でも、タバコを吸わない人よりも、喫煙している人の方が影響を受ける確立が高くなると考えてください。
早発閉経(そうはつへいけい)とは、45歳以前に月経が終了することです。「月経がなくなるくらいどうってことない」と思うかもしれませんが、月経がなければ排卵がないので、妊娠が不可能になってしまいます。
閉経の原因はホルモン分泌の減少です。長期間における喫煙でホルモン分泌の減少が早まる可能性があると言われています。
子宮腔以外に卵子が着床してしまう妊娠を、子宮外妊娠(しきゅうがいにんしん)と呼びます。その多くは卵管(らんかん)への癒着です。子宮内での変化がないため、妊娠に気がつくことがなかったり、急に腹痛など流産の症状があらわれます。
症状が悪化すると卵管破裂といって、卵管にダメージを与えてしまうこともあります。卵管が破裂すると大量出血の危険で、卵管を摘出するケースもあります。妊娠を考えている人にとっては避けたい症状です。
直接的な原因ではありませんが、喫煙者は子宮外妊娠の確率が高くなると言われています。子宮外妊娠を予防するには、着床前から心がけることが必要です。
不妊症の原因は人それぞれです。その原因の1つに喫煙が含まれていると考えてください。
男性側にも数の減少などのリスクが増え、女性側では着床障害が考えられます。ただ、妊娠したら禁煙する人が多いのも事実です。本当に出産の妨げになりそうなことをブロックしたいなら、妊娠前からこうした情報を知ってほしいです。
妊娠期間中に気をつけてほしいタバコとの関係について、わかりやすく紹介します。喫煙している妊婦が必ず、以下の上場に悩まされるとは確定していません。でも、喫煙者は禁煙者よりも可能性が高くなると考えてください。
前置胎盤(ぜんちたいばん)とは、何らかの原因で出産に悪影響な場所に胎盤ができてしまうことです。子宮口を一部、または全部塞いでしまうので臨月にむけて出血も考えられます。
前置胎盤の場合は、子宮口という子宮の出入口に赤ちゃんが必死にしがみついて妊娠を継続させている状態です。母子の生命を優先して、自然分娩を控えて帝王切開になることがほとんどです。
全に胎盤の原因は母体によって異なりますが、多胎妊娠(双子以上)、帝王切開の既往、喫煙、高齢妊娠などが挙げられます。多胎妊娠や帝王切開の既往は防ぎようがありません。でも喫煙に関しては、母親の心がけでリスクを減らすことができます。
子宮内胎児発育遅延(しきゅうないたいじはついくちえん)とは、何らかの原因で子宮内の胎児が発育停止、または発育が遅れることです。
身長や体重の増加が著しく少ないだけでなく、様々な臓器の形成が遅れたり不完全になるケースも心配です。
子宮内の赤ちゃんは胎盤を通して、母体から酸素や栄養をもらいます。酸素や栄養は血中に含まれて運ばれます。でも、タバコのニコチンなど有害物質は血管を収縮させて血液の流れを悪くします。そうなると赤ちゃんに理想的な供給ができているのか不安です。
タバコを吸っていても健康な赤ちゃんを出産している妊婦はいますが、発育遅延の心配と隣り合わせで過ごすことはおすすめできません。
喫煙者は、非喫煙者よりも早産の確率が1.5倍になると言われています。
早産は、ただ予定日よりも早く産まれるだけではありません。胎内でもう少し成長する予定だった赤ちゃんは、発育途中で出産するのですから体重や身長が未発達だったり、各機能が弱く感染しやすい状態だったりします。
安心して出産を迎えるためにも、早産の原因の1つと考えられている喫煙は避けてほしいです。
赤ちゃんが2500g未満で出生した場合、低体重出生児(ていたいじゅうしゅっせいじ)と判断されます。
低体重で生まれる原因の1つに子宮内発育制限(しきゅうないはついくせいげん)が挙げられます。子宮内での体重増加が足りない状態で生まれる原因は、赤ちゃん自身の心疾患や染色体異常も考えられます。
母体側の原因としては飲酒・喫煙・妊娠中毒症・過度のダイエットなど、母体が予防できる可能性の高い原因もあります。
妊娠中の喫煙で、母体にではなく赤ちゃんに影響してしまうことがよくわかる症例です。喫煙したから必ず低体重児が生まれるとは限りませんが、喫煙で低体重になるリスクを増やす必要はありません。
男女関係なく、タバコ病の影響を強く受けると生命に関わる病気にもなり兼ねないとわかります。
特に女性の場合は、自分だけではなく産まれてくる赤ちゃんにまで喫煙の影響を及ぼす可能性があることを知ってほしいです。
母体の喫煙だけではありません。受動喫煙といって、喫煙者を一緒にいることで副流煙を吸って、喫煙者と同じように影響を受けてしまうことが心配です。
妊娠を考えている、または妊娠中の家庭では家族全体で喫煙について考えてください。
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