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妊婦の受動喫煙をふせぐコツ

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妊娠中の受動喫煙(じゅどうきつえん)を防ぐために、今すぐ実行したい効果的な方法を紹介します。妊婦とお腹の赤ちゃんの受動喫煙を防ぐためには、妊婦だけではなくパートナーや家族の協力が不可欠です。

妊婦が心がけたい対策

喫煙スペースから離れる

妊娠中は喫煙スペースに近づかないことが基本です。妊婦にとっては禁煙が基本ですが、周囲には違った考えの人もいます。希望を押しつけるだけではなく、妊婦自身がタバコから遠ざかることも必要です。

家では、喫煙場所を決めてもらうと安心です。全ての部屋を禁煙にすることが理想ですが、困難な場合は就寝する部屋を禁煙にしてもらうなど、ゆったり過ごせる空間を作っておきましょう。

禁煙席・禁煙ルームの指定

妊娠中の外食では、喫煙席を希望してください。店舗によっては喫煙と禁煙の区別が、仕切り1枚の場合もあります。なるべく喫煙席から離れた席を選びます。

喫煙ルームは、喫煙していなくてもタバコのにおいが気になります。ホテルや娯楽施設では、喫煙ルームと禁煙ルームの区別が見受けられるようになりました。予約時に確認してください。

マスクをする

たばこの煙

妊娠中は、マスクで副流煙を直接吸わないように気をつけます。においに敏感なつわり期も、マスクでタバコの独特な臭いをカットできるので便利です。

タバコの煙から顔を背けたり、ハンカチを口に当てることが嫌味に見えてしまうときも、マスクを活用してください。

換気を心がける

受動喫煙の主な原因となる副流煙(ふくりゅうえん)と呼出煙のなかには、見えない煙があります。タバコの火を消しても、タバコのにおいが消えないのは、そうした成分が空気中に漂っているのも原因の1つです。

室内では換気を心がけてください。カーテンにタバコの臭いが残っているときは、こまめに洗濯して臭いを残さないよう心がけます。手間がかかるときは、消臭スプレーを使います。

換気扇にフィルターをつけているときは、フィルターの掃除・交換も忘れないでください。せっかく換気しているのにフィルターが汚れていては効果半減です。

周囲が妊婦にできる対策

喫煙スペースを守る

喫煙スペースを守ることが基本です。外出先では、妊婦や子どもの近くで喫煙することで、自分以外の体に影響を及ぼす可能性があります。

家庭内の妊婦の受動喫煙は、なかなか改善できない問題です。禁煙することがベストですが、短期間で禁煙できるかどうかは人それぞれで難しい問題です。

家庭でも喫煙する場所をきめておくと、妊婦は安心します。今のうちに家族で話し合うことで、産後の赤ちゃんの受動喫煙も予防できます。

喫煙後のうがい手洗い

うがい

喫煙後は「煙を出さないから大丈夫」と思いがちですが、実際は喫煙後の息にタバコ成分が残っています。環境によっては、会話をしていても何時間もタバコのにおいが残ります。

妊婦のためには、うがい手洗いをしてタバコの成分を排出するように心がけてください。もちろん、うがいをすることは喫煙者にとってもメリットがあります。

喫煙後の口内に残っている臭いの粒子は口臭の原因になり、ニコチンやタールといった有害物質はのど粘膜を汚します。うがいで口内と、のど粘膜表面の汚れを洗い流しましょう。

手洗いは、タバコを持っていた手に付着する微粒子を洗い流します。煙による臭いも残っているので、指先まで洗い流すことをおすすめします。冷水よりは温かい湯のほうが臭いを解消できます。

吸殻の火は完全に消す

吸殻(すいがら)から、少しだけ煙が立ち上っていたり、まだ火がくすぶっているときは副流煙がでている証拠です。吸殻から火や煙がなくなっていることを目視確認してください。

これは産後も気をつけたいポイントです。吸い殻の火が残っている部分に興味をもって、赤ちゃんが素手で触ったり、口にいれてヤケドをする事故が絶えません。

タバコの吸い殻を処分せず放置して、誤飲事故に繋がるケースもあるので、妊娠中から徹底して気をつけてください。

受動喫煙について知る

ただ「受動喫煙は妊婦によくない」と言われても、どの程度の煙がよくないのか、受動喫煙によってどんな影響があるのかわからないと軽く流してしまうこともあります。

周囲に、妊婦の周辺で喫煙することを避けてもらうためには、受動喫煙の影響も伝えましょう。(参考1)

参考1:厚生労働省「妊娠中の健康への悪影響について」

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