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妊娠中の甘味料について

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私たちが口にする甘味料の種類とその中身を、妊婦目線でわかりやすく紹介します。妊娠5ヶ月からは食欲増加が始まる妊婦さんが増えます。同じ量を食べるならば、体によい食材を選ぶように、甘味料にも気をつけてみましょう。

砂糖

砂糖

甘味をだすときに代表的なものが砂糖です。砂糖と一口に言っても真っ白な上白糖や色味のある三温糖や黒糖など様々な種類があります。

妊娠中に気になるのは、砂糖による糖分の摂りすぎや虫歯、カロリー過多です。特に体重制限を設定されている妊婦さんは、カロリーコントロールで「何かを削らなければいけないなら砂糖の摂取を減らそう」と考える人が多くいます。

上白糖(じょうはくとう)

日本で使用頻度の高い天然甘味料です。ショ糖を主成分にした結晶状の砂糖です。グラニュー糖よりも甘味を感じるので、料理にも利用します。妊娠中は味付けで使い過ぎないよう注意したいです。

グラニュー糖

グラニュー糖は、上白糖よりもサラサラで水中に溶けやすいのでコーヒーや紅茶、お菓子作りにも重宝する甘味料です。上白糖に比べると甘味は軽いので、低カロリーにも見えますが、上白糖よりも甘味がサッパリしているので甘いもの好きな人は多量に使用してしまいます。甘味よりも量に気をつけましょう。

三温糖(さんおんとう)

三温糖はすこし濃いめの褐色の砂糖です。上白糖に比べると、独特のコクがあります。コクのある甘さなので、煮物などじっくり煮込む料理に向いています。

和三盆(わさんぼん)

和三盆は伝統的な製法で作る黄みがかったベージュ色の砂糖です。独特の温かみある風味で、和菓子など細やかな味のスイーツに人気です。

黒糖(こくとう)

黒糖はさとうきびのしぼり汁を煮詰めて固めた砂糖です。糖分は低く、ミネラルが含まれるので苦みのある深い甘さが特徴です。かたまりだと実際に使う量が曖昧になってしまいます。大きなかけらや小さなかけらで判断してしまって、何グラム使用したいかを決めかねるので気をつけてください。

ステビア

ステビアは市販の食品や飲料の成分表示でも、よく見かける成分です。スポーツ飲料に含まれていることから、女性にとっては健康的なダイエットに効果的だというイメージもあるようです。

ステビアはパラグアイなどに生息する多年草です。苗だとハーブらしく葉を幾つもつけます。甘味は葉や茎、根に多く含まれます。南米ではマテ茶の味付けにも使用されているそうです。

ステビアの「ステビオシド」など天然化合物が甘味料として使用されています。ステビオシドは、砂糖の主成分のショ糖の300倍の甘味をもっています。だから少量の使用でも、砂糖以上に甘味を感じさせてくれるのです。

ステビアは人工甘味料に不安をもつ人にとって、植物からできる甘味料として受け入れられています。砂糖と比べると同量でもステビアのほうがカロリーが低いことが注目されています。

ただ、砂糖ではなくステビアを使用した飲料や食品だからといって、大量に食べたり飲んだりしたら別の栄養素や成分もたくさん摂取することになるので、妊娠中はほどほどの摂取量を守りましょう。

ソルビトール

ソルビトールは果実などに含まれる甘味成分です。といっても、果物から直接抽出しているのではなく、ブドウ糖を利用してつくられる合成される食品添加物です。

砂糖と比べるとカロリーが低いので重宝しますが、実は砂糖と比べて甘味も低いのが特徴です。べったりした甘味というよりは、爽やかな甘味という印象です。

つわり中にガムで口内をスッキリさせている妊婦さんは、ガムの成分表示を確認してください。ソルビトールはガムに含まれていることが多いのですが、サッパリした甘味だからと多量に摂取すると下痢になる恐れがあります。

アスパルテーム

アスパルテームはフェルニアラニンと、アスパラギン酸の2つからなる化合物です。どちらも天然アミノ酸です。炭酸飲料やフローズンデザート、チョコレートなど幅広く使用されています。加熱調理には向いていません。長時間の加熱で成分が分解されるからです。

私たちがよくアステルパームを見かけるのは、ファミレスで砂糖の隣に「砂糖よりカロリーオフ」として置かれているスティック型甘味料です。

アステルパームとは直接記載されていないケースもあります。「L- フェニルアラニン化合物である旨又はこれを含む旨の表示」が義務づけられています。

製品中で砂糖よりも甘味を引き出す成分のアセスルファムKというカリウムは、体内で消化されずに排出されるそうです。砂糖のように血糖値に影響を与える糖分は含まれていません。

アステルパームに関して、妊婦が摂取することは様々な考えがあるようです。胎児に影響があるという説もありますが、日本で妊婦に対する実験結果はありません。また企業側の研究では妊娠中でも有害性は認められていません。

妊娠中に敏感に避ける必要はありませんが、結局は「砂糖よりもカロリーがないから」と食べることに歯止めが効かなくなったり、「糖分がないから」と毎日大量に摂取することが心配です。ファミレスでたまに利用する程度では大丈夫だけど、大量摂取は控えてください。

ノンシュガー

ノンシュガーとして販売されている甘味料があります。砂糖を使用していないけど甘味があるということです。上記で説明しているアスパルテームやソルビトールなど、砂糖以外の成分で甘味を作りだしている食品や飲料もあります。

ノンシュガーと言っても砂糖や麦芽糖(ばくがとう)、乳糖(にゅうとう)などを使用していないと言っているだけです。キシリトールやオリゴ糖など甘味成分が入っていることもあります。

つまり砂糖は不使用でも、全ての甘味料が使われていないとは限らないのがノンシュガーです。

妊婦向きの甘味量は?

甘味料

妊婦向きの甘味料は、カロリーをとるか糖分など成分で選ぶかで異なります。カロリー制限を気にするなら、甘味がほしいときはアステルパームなど糖分の低い甘味を利用したくなります。

でも、合成添加物よりは自然の甘味を摂取したいと考えたら、黒糖や三温糖で調理したいですね。どちらも好みで使いわけてください。

どの甘味を利用するにしても、1日に摂取する量に気をつけてください。もしも甘いものを食べたい時は、シャーベットや果物を加えたり、砂糖や添加物にたよらないことも大切です。

甘味料の摂りすぎ

もしも甘味料を摂りすぎてしまうと、妊娠中はこんな心配があります。お菓子や、市販の甘い清涼飲料水を好んでいる妊婦さんがいたら知ってほしい症状ばかりです。

妊娠中期で、つわり症状のない食生活に戻ると、つわりで食べることのできなかった好物を食べたくなるものです。食事と同じように、甘いものも腹八分を心がけましょう。

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