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安定期の体重増加

妊娠後期

妊娠週&出産カウントダウンの設定

妊娠中の体重増加が具体的にどんなトラブルを招きやすくなるのか、妊娠で羊水や皮下脂肪は何kg増加するのか、わかりやすく解説します。妊娠中期は、つわりも治まって食欲が出るので運動と組み合わせて体重管理をしましょう。

安定期は太りやすい

妊娠5ヶ月から始まる妊娠中期は、安定期とも呼ばれ、つわり症状が治まって体の変化にも慣れてくるころです。胎児も臓器が成長して流産の可能性が低くなることから、母体症状も落ち着きます。でも、そのぶん体重増加しやすい時期でもあります。

安定期に入ると体重増加しやすい理由を挙げます。

妊婦と体重管理

妊娠中はダイエットよりも、胎児の成長のサポートになる栄養摂取が求められます。でも、栄養摂取を頑張るあまりに高カロリーな食事になりがちです。

つわり症状で苦しんでいた人は、やっと食事ができることで好きなものに偏ったメニューになったり、食べ過ぎてしまうことが心配です。

妊娠5ヶ月では子宮が、大人の頭ほどに大きくなります。そのため周辺の臓器が子宮に押されてしまいます。胃が下から圧迫されるので、ちょっと苦しくなることがあります。

胃もたれで、ゲップをするとスッキリします。だから炭酸ばかり飲んで不快感を緩和したくなるのです。でも炭酸は果糖タイプだと糖分も多いので飲みすぎは控えたい飲料です。

一方、妊婦としての自覚ができると無理な運動や、激しい動きを控えるように心掛けます。結果的に、この心がけが運動不足の原因になることもあります。

合併症の心配

安定期の太り過ぎをきっかけに、妊娠中に合併症をひきおこすことがあります。産後の体に影響したり、胎児の成長を妨げる可能性があります。

妊娠糖尿病

産後もひきずってしまう病気です。糖分の摂り過ぎ血糖値の上昇がきっかけで、自覚症状がないまま進行します。

頻尿や尿量の増加、赤ちゃんが巨大時になりやすいことも指摘されています。お菓子類やジュースだけでなく果物の摂取量で血糖値があがることもあります。

太っているから糖尿病になるわけでもありません、家族で遺伝することもある病気です。

妊娠高血圧症候群

妊娠中に高カロリーな食事を続けたり、塩分をとりすぎると血圧が高くなって妊娠高血圧症候群を発症しやすくなります。

母体から胎盤への血流が悪くなるので、胎児の発育不良や羊水が少なくなることも心配されています。

陣痛が弱まりやすい

お産が始まると陣痛に合わせてタイミングをみます。ところが太り過ぎると、微弱陣痛になりやすいのでスムーズに赤ちゃんが動けなくなります。赤ちゃんは一定の時間で生まれないと呼吸困難になって生命に関わる事態にもなり兼ねません。

陣痛が弱まる原因に、骨盤の内側や産道に脂肪がたくさんついていることが指摘されています。脂肪がつくと子宮の収縮運動が弱くなるので陣痛が発生しにくくなるのです。

巨大児、低体重児の可能性

母体がカロリーをとり過ぎると巨大児が生まれやすいと言われています。その反対に、母体が太り過ぎても脂肪が赤ちゃんの発育を邪魔して、低体重児になってしまう可能性もあります。

分娩時の多量出血

母体に脂肪がつきすぎると、子宮の収縮が悪くなります。子宮が収縮しないと血管が開きっぱなしになるので、出血がとまりません。

分娩時の多量出血は母体の体調を悪化させて、お産に費やす時間が長引いて悪循環です。

産道が塞がれて帝王切開になりやすい

赤ちゃんが生まれる時、子宮から産道を旋回するように通り抜けます。ただでさえ狭い産道は、赤ちゃんの頭を通すのでもいっぱいいっぱいです。ところが食べ過ぎで産道にまで脂肪がつくと、狭い通路がもっと狭くなって、赤ちゃんが進めなくなります。

自然分娩が不可能になって帝王切開に切り替わるケースもあるので、自然分娩を希望している場合は改善が必要です。

腰痛

妊婦はお腹が前につきでるように膨らむので、バランスのとりにくい体型になります。脂肪がつくともっと体に負担もかかるので、腰に負担をかけます。

さらに冷えやて血行が悪くなりやすい、運動不足、栄養バランスがとりにくいことが重なると腰痛が慢性化して、お産時にも痛みが残って苦労します。

子宮や羊水の重さ

妊娠中は減らしたくても減らせない体重増加もあります。子宮や羊水、胎児などの重さは出産によって解消されるので、そのぶんの体重増加は問題ありません。

乳房と子宮0.7~1.5kg
赤ちゃん約3kg前後
皮下脂肪2~3kg
血液増加、水分1~1.5kg
胎盤と羊水約1kg

これで合計約7.7~10kgは増加します。つまりこの分は、妊娠継続に必要な体重増加だと考えてください。

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