子宮底長18~21cm
おなかが一気に大きくなり胎動を感じます。
おなかが出てきて背骨の傾きが変わります。重心が前にずれ腰や背中が痛むようになるでしょう。また足がつったり、こむらがえりなどマイナートラブルと呼ばれている症状が起こりやすくなります。
イラスト(*マタニティ診断ガイドブックから引用)
妊娠6ヶ月は、妊娠生活の折り返し地点です。母体症状もここからは妊婦らしさがより目立つようになります。
外見は妊婦とわかるようになりますが、体調は安定期で落ち着くので妊娠初期よりもできることは増えます。体験変化はあるものの、妊娠6ヶ月は元気に過ごしやすい時期です。
ただし妊婦のマイナートラブルは増え始めます。妊娠中ならではの変化が、これから沢山出てきます。早めの対応、予防が大切なので安定期でも調子が悪いときや異変があったら無理は禁物です。
妊娠6ヶ月ころから、普段着が窮屈になります。サイズアップしてもウエスト周囲がきつくてイライラしてしまいます。
特にボトムははきにくく、お腹のジッパーやホックが閉めにくくなります。妊婦はお腹とおしりがふっくらするからです。
パパの服がゆったりしていてちょうど良いと思ったり、体にフィットする服だとお腹が目立ってラインが綺麗に出なくなります。一般的な洋服は、妊婦向けに裁断されていないのでお腹周りだけピチピチになったりと不便になります。
妊娠6ヶ月はお腹を横から見ると、立体的に膨らんでいることがわかります。そのぶん、子宮の周辺には皮下脂肪も増えます。
妊婦のお腹周りにつく皮下脂肪は、体重増加だけではなく子宮を守り温める役割があります。ダイエットやマッサージで除去するのは産後になります。
妊娠中はお腹周りをダイエット器具でマッサージしたり、強くひねるような運動は避けてください。
妊娠6ヶ月に入ったら、気をつけの姿勢で目線を落とさずに、真っすぐ前を向いて立ってみましょう。なんだか体の重心が前に向かっているような気がしませんか?
赤ちゃんが成長して子宮が大きくなっている証拠です。ついつい猫背になってお腹をかばおうとしたり、逆にお腹に向かって前のめりにならないように後方に重心をずらすと、ふんぞり返ってしまいます。
妊婦が良い姿勢を維持することが大変な理由の1つは、大きくなるお腹による体の重心移動です。でも、お腹を支えつつ良い姿勢を保つのは、腰にも負担がかかるので神経質にならないようにしてください。ソファやクッションのような寄りかかれる場所も必要です。
マイナートラブルは正しい姿勢を心がけることで、かなり予防できます。床と背骨を直角にするのがコツです。
また軽い散歩やマタニティスポーツをして適度にからだを動かすと、マイナートラブルを予防すると共に安産のための体づくりにもなります。
ほとんどの人が胎動を感じるでしょう。ただ太り気味の人や1日中立ち仕事をしてる人は、なかなか気づかないこともあります。静かに横になる時間を多めに取るようにすると胎動を感じやすくなります。
胎動は赤ちゃんからのメッセージと言われています。夫婦喧嘩や騒音などの音は嫌がり、ママが優しく話しかけると喜んで動くというのは偶然ではないようです。
胎動の感じ方は人それぞれです。ママの胎動の感じ方も違いますし、赤ちゃんにも個性がありよく動いたりおとなしかったりもするのです。
また「昨日は動いたのに今日は動かない!」とこの頃は心配してしまうでしょう。赤ちゃんも元気なときもあれば疲れてよく眠っているときもあるのです。
妊娠6ヶ月はウエスト回りやお腹周りがふっくらして、赤ちゃんを支える体に変化します。そしてバストもサイズアップが目立ちます。
体重増加によって脂肪が増えることもありますが、妊娠中から乳腺が発達し始めるのでサイズアップは、単に太っただけではありません。見えないところで、すでに産後の母乳生成の準備が始まったのです。
サイズアップが始まったら、その時のサイズでブラを購入してもお産に向けて更に変化するのでキリがありません。マタニティブラやスポーツブラのように多少のサイズ変化にも対応できるタイプがおすすめです。
そろそろ乳首が痒くなったり、全体が張るような感覚になることもあります。窮屈な下着やトップスが苦手になる人も出てきます。そのためシルエットが崩れることがストレスになったり、マタニティウエアに悩みます。
痒みが出てきたら、バストサイズが変わって皮膚がひっぱられている可能性もあります。急激に皮膚がひっぱられると、妊娠線ができます。入浴時はこまめにチェックしてください。
おっぱいが大きくなりしぼると乳汁がでることもあります。乳首への刺激は子宮が収縮を起しやすいので注意が必要です。母乳をたくさん出すためにおっぱいへのマッサージをすすめる参考書もありますが、始めるときは必ず医師に相談してからにしましょう。
妊娠にすっかり慣れてきて体重管理をおろそかになってしまいがちです。そろそろ妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)のことを頭に入れなければいけません。詳しくは妊娠高血圧症候群を。
ホルモンの影響でシミやソバカス、乳首の黒ずみ、また肌がかゆくなったり足がむくんだりと、いろいろなマイナートラブルが起こります。
基本的にはマイナートラブルは出産後には元に戻りますが、医師とよく相談して対策を受けるようにしましょう。
ホルモンの影響で便秘になる人が増えます。おなかが張ってしまうようなら検診を待たずに医師に相談しても良いでしょう。市販の薬を使うときは医師に相談した方が安心です。
マタニティ体型といえば、ぽっこりお腹ですが大きくなった子宮の中の赤ちゃんもママの体で支え続けています。
特に腰回りは、日々変化する子宮の重さがのしかかることと、妊婦が姿勢を維持するために力を入れる場所です。今まで腰痛になったことのない人も、妊娠6ヶ月からは腰に痛みや重みを感じるようになります。
妊娠6ヶ月は安定期なので、多くの妊婦さんはつわりから解放されます。でも、また胃のあたりに不快感が始まります。
個人差があり、早い人は妊娠6ヶ月から胃を持ち上げられるような感覚を体験します。食事したものを吐きたいというよりは、ゲップで空気を出したい感覚です。
妊娠6ヶ月でつわりがないのに、胃が不快になるのは子宮が大きくなっている影響です。
妊娠1~2ヶ月では、お腹の中の赤ちゃんは1~2cm程度です。妊娠6ヶ月では25~30cmほどに成長しています。25倍にもなっているのですから胃が持ち上げられるのも納得です。そして赤ちゃんの6ヶ月足らずでの成長の早さにも驚きます。
妊娠6ヶ月で子宮が大きくなると、胃を持ち上げるだけはなく、下半身にも重みを感じ始めます。さらに運動不足が重なると下半身への血行が悪くなって足がつったり、ふくらはぎが硬くなり始めます。
ふくらはぎの筋肉が硬くなったりひっぱられるタイミングは、たくさん歩いたり立ち続けて足が疲れたときや、動かさずに血行が停滞したときです。
この症状は妊娠中期~お産まで続きます。自分なりの足の疲労対策を考えましょう。
マイナートラブルになり医師にいろいろな薬を処方されるかもしれません。しかし薬をもらっても、「赤ちゃんに影響があるのでは?」と使用しないケースも多いようです。妊娠中に産婦人科から処方される薬は、赤ちゃんの安全を考えて使えるものを限定しています。
我慢するストレスより薬を利用した方がよっぽど赤ちゃんにもいい場合もあるのです。もし不安なようなら納得のいくまで、医師に薬の説明を受けるのがいいでしょう。
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