子宮底長30~32cm
子宮の中の赤ちゃんは窮屈になり、ひじや膝を突き出しておなかがボコっとなることも。
妊娠9ヶ月は足のトラブルが起きやすい時期です。足がむくんだり、だるくなったり、つったりします。水血症といって血液に水分が増えていき血液循環量が増えます。
これによって血液はサラサラになり、赤ちゃんにとっていいことなのですが、余分な水分がからだに溜まってむくみ(浮腫)となってしまうのです。
よく歩いたときや寝る前に簡単な足上げ体操をしてみましょう。床やふとんにあおむけになり片方の足を上げてつま先を伸ばしたり縮めたりを繰り返します。
少しの時間でも毎日やればかなりの効果があります。また寝るときは足元にクッションなどを置き足を高くして寝ると、だるさが取れます。
おなかが張る症状は子宮の筋肉が収縮して起こります。妊娠9ヶ月になるとおなかが張るのはよくあります。普通は静かに休んでいれば消えますが、おなかがかたくなり痛みが規則的になって10分間隔になったら本物の陣痛です。
痛みが来る間隔が不規則で結局は痛みが消える陣痛を前駆陣痛といいます。おなかが張って静かにしていても治まらず、さらに激しくなるときはトラブルの可能性があります。そんなときはすぐに医師に連絡してください。
大きくなった子宮に膀胱が圧迫されて尿が近くなります。尿が終わった後も残尿感が残り、尿漏れが起きやすくなります。(腹圧性尿失禁)
くしゃみなど、おなかに力がはいったときに尿が漏れることで、妊娠9ヶ月ごろに起きやすくなります。尿失禁用のパットを使って、こまめに下着を替えましょう。痛みや濁った尿が出るときは膀胱炎の心配があります。医師に相談してみましょう。
子宮がみぞおちまであがってきて心臓を圧迫します。そのため、胃のもたれ、動悸、息切れが起きやすくなります。動悸、息切れを感じたら決して無理はしないでしばらく休みましょう。食が細くなった場合は1回の食べる量は減らし、食べる回数を増やすようにします。
子宮が圧迫されてこむらがえり(足のけいれん)を起こしたり、足の付け根が痛んだりします。お風呂でよくマッサジして、カルシウムを多めにとって対策をしましょう。
また足の付け根の痛みは浮腫対策と同じで足を高くして寝ることで痛みを和らげる事が出来ます。
内診後に出血をすることがあります。子宮の出口が「うっ血」していて内診で少し触られただけでも出血してしまうからです。ほとんどの人に起こりやすく健診の時にはナプキンを用意していくと良いでしょう。