e-妊娠top 妊娠初期の流産 胞状奇胎の体験

胞状奇胎の体験

赤ちゃんと手

このページは辛い胞状奇胎の体験をされた「みこさん」に、e-妊娠の管理人がお願いをして書き残してもらったものです。胞状奇胎は今1つ情報が少ないのですが、このページは本当に詳しく書かれています。この胞状奇胎の体験談が、今後に誰かの不安を少しでも和らげることができればと心から願っています。

みこ

受精卵は胎芽部分と絨毛に分かれており、それぞれが胎児と胎盤になるそうですが、胞状奇胎はその絨毛部分だけが異常増殖を起こす病気だそうです。

絨毛はお母さんから栄養分や酸素を吸収する働きを持つ組織で、またHCGというホルモンを分泌して「妊娠していますよ~黄体退化させないでね~」という信号をおくり、妊娠の維持につとめるという働きも持つそうです。

胞状奇胎には1つの卵子に2つの精子が入る部分胞状奇胎、卵の核が不活性化し精子の核のみが増殖してしまう全胞状奇胎があるそうです。

部分胞状奇胎は双子ちゃんの片方が奇形という感じだと担当の先生がおしゃっていました。1つは胎児になれたものの、もう1つはちゃんと胎児になれずに精子核のみ異常分裂してしまったということだと思います。

これをしたからなるとかはっきりとした原因は分かっていないそうですが、冷えも原因とかかれてあるサイトをみたことがありました。ちなみに私は冷え性です。

私の場合は部分胞状奇胎だったため胎のう、胎芽、心拍確認まではできていました。

確認されていた心拍が4回目のエコー時確認できず稽留流産ということで手術をし、その後に1部胞状奇胎が確認されたため部分胞状奇胎と診断されました。

全胞状奇胎の場合はエコーで胎芽がみられるよりも先に子宮内にぶどう状のつぶつぶ様の絨毛がうつるそうですが、部分の場合は私のように手術後診断されることもよくあるそうです。。

私が手術後説明されたことですが、胞状奇胎は高い確率ではありませんが絨毛癌へ移行する前の状態ということ。絨毛は体内に留まろうとするため、きちんとなくなっているかをhcgの値をみることによって経過観察するということでした。

hcgが下がること=絨毛が体内からなくなっているということだそうです。そのため複数回の手術できれいにしないといけないようです。最近では予後がよいため1回ですむかたもいるようですが、私は2回おこないました。

もちろん流産を言い渡された時も信じられずショックでしたが、さらに聞いたこともない病名を聞かされ何をどう思ったのか自分の感情を覚えていません。

流産後は妊娠しやすいよといわれていたのに、それだけが支えだったのに、hcgが次の妊娠によって上昇してしまえば、胞状奇胎の再発かどうか判断できなくなるため hcgが順調に下がるまで避妊してくださいと言われ。

いつから大丈夫なのか、それがいつまでなのかも分からず治療(投薬など)があるわけでもなくただ定期的に検査をする、日々がもどかしくてとても辛かったです。

基準は再掻爬後hcgが 5週で1000 IU/l以下、8週で100 IU/l以下、12週で20 IU/l以下まで低下していれば経過順調と考えるそうです。

これが再上昇したり順調に減少しない場合侵入奇胎、絨毛ガンとして子宮全摘か抗がん剤治療となります。絨毛が子宮筋層にまでもぐりこんでいた場合は手術のみでは取りきれず、hcgも下がらないので抗がん剤治療となるそうです。

また胞状奇胎は血液にのって肺や脳などにも転移しやすいため、きちんと経過観察、避妊をすることが大事になります。

私が抗がん剤をしたのは出血と下腹部痛が続きhcgの減少が順調ではなかったためです。幸いにも転移などもなくMTXという抗がん剤を1クールしたのみでhcgは順調に下がってくれました。

このMTXの副作用は口内炎、少々の抜け毛、稀に血球減少・肝機能障害があることです。 この抗がん剤で効果が出なかった場合や患者さんの状態では最初から、多剤併用ということもあるようで、脱毛、血球の減少など強く副作用のでる抗がん剤治療をしなければならないそうです。

詳しくは分かりませんが、絨毛ガンスコアというのがあって、それぞれの項目で点数をつけそれにより、侵入奇胎なのか絨毛ガンなのか判断するそうです。例えば子宮に病巣を認めるか・転移があるかなどなどです。

子宮を全摘出しないかぎりガンかどうかは断定できないので、赤ちゃんを望む方のためにはこのようにスコアをつけ治療を行うそうです。幸いなことにこの絨毛性疾患は抗がん剤がよく聞くそうで、子宮を温存し治癒することが多いそうです。

この治療を経験され無事治癒し赤ちゃんを抱いた方のHPには随分とはげまされました。 あとhcgが標準値までもどってから○ヶ月間それをキープし、順調に生理がきて、基礎体温が2層性をしめしてから妊娠解禁となります。○は先生により異なるようです。3ヶ月の人もいるし1年の人もいるし。 6ヶ月~2年くらいが多いそうです。

私もやっと解禁を向かえたところです。hcgが下がり6月にやっと生理が来て基礎体温の2層性を確認した後不妊治療を再開しました。私の担当の先生はhcgが下がっておよそ3ヶ月で解禁ということになります。

まだまだ妊娠できるのか、妊娠しても再発しないか、、、色々と不安も大きいのですが、一歩ずつ進んで行きたいと思っています。

生理周期でも関係ない時期に吐き気などしたら再発なの?!と不安になります。。。 ちなみに再発したら妊娠検査薬が陽性になります。(妊娠の場合もありますが。。。)

書いていることは先生から聞いたこと、本で調べたこと、ネットで調べたことです。ネットなどから直接コピーして貼り付けなどはしていません。間違っている点もあるかもしれないのですが、参考程度にしていただけたらと思います。

誰かの希望になれるとしたら、無事妊娠出産し赤ちゃんをこの腕に抱いたときなのかなと思っています。こんな経験をしたけれど、無事赤ちゃんを抱っこできたよって報告したいなって思っています。

長くなりすみません。
文章が苦手なためうまく伝えられたか自信ないのですが、少しでも誰かのためになったらいいなと思います。

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