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つわり中に避けたいこと

赤ちゃんと手

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妊娠中に多くの女性が経験する、つわり中に避けたいことをわかりやすく紹介します。つわりは病気ではないと言われますが、症状が目立つ時期は出掛けることも大変です。この時期に無理をするとつわり症状を強めてしまうことが心配です。

睡眠不足

妊娠初期

つわり症状がある時は、それだけで体力を消耗していると考えてください。普段よりも睡眠不足が続くと倦怠感(けんたいかん)が強く出たり、抵抗力が弱まります。

「眠りづわり」と呼ばれる、睡眠不足ではないのに眠くなる症状もありますが、これは睡眠を充分にとってもさらに体が睡眠を求める症状です。それだけ妊娠初期は睡眠が求められています。

ということは、眠りづわりが見られる時期に睡眠不足が続くと、もっと症状が多発することも考えられます。だから就寝時間はしっかり確保して、疲労回復と体力維持は毎日心掛けましょう。

水分不足

食欲不振になりやすい「食べづわり」の症状が目立つと、栄養を考えた食生活が一時的に困難になります。

食べても嘔吐したり、調理ができないために食生活が偏ることはつわりでは珍しくありません。サプリメントや野菜ジュースなど、手軽に摂取できるものを取り入れるのも対策の1つです。

安定期に入ると、嘘のように症状が消えていくことが多いので、そこから栄養不足にならない食生活を心掛けてください。

でも、水分だけは妊娠中はしっかりとることを忘れないでください。水分はお腹の赤ちゃんに栄養を届けるうえで、とても大切な役割を担っています。

そもそも赤ちゃんに届ける栄養は胎盤を通すので、ママが魚を食べたら魚が届けられるというわけではありません。魚の栄養素や必要な成分が酸素と一緒に血流になって運ばれるのです。ところが水分が足りないと血流がスムースに流れなくなったり、血中濃度が変わってしまいます。

また、妊娠中は汗をかきやすいので水分を摂らないと脱水症状も心配です。水分をとって尿をだすことで体内のバランスを整えて、老廃物を定期的に排出するリズムを作ります。

「浮腫(むくみ)が気になるから喉が渇いても水分摂取を控える」という考えもありますが、妊娠初期のつわりに関しては水分を控えて水分不足になるほうが危険だと考えましょう。

激しい運動

妊娠初期は急に嘔吐感がこみあげてきたり、体力の消耗が激しい時期です。激しい運動や刺激は控えましょう。

満員電車でも具合が悪くなって途中下車するほど、予測できない部分がおおいのもつわりの特徴です。乗り物も、この時期にジェットコースターや飛行機など気分が悪くなっても簡単に下車することが不可能な乗り物は、必要以外は避けたほうが安心です。

また、つわりではなく赤ちゃんの状態もまだ未完成な機能が多いので、あまり刺激を与えると赤ちゃんの生命にもかかわる事態になり兼ねません。安定期と呼ばれる妊娠中期頃までは、お腹が目立たなくても慎重に行動することを心掛けましょう。

人ごみに出掛ける

つわり中は、人ごみに酔いやすい妊婦さんが多いので、無理な外出は控えたほうが安心です。通勤や必要な場合も、時間をずらして混雑を避けたり空いているルートを選びます。

また、妊娠初期は風しんなど病気を予防したい時期でもあります。例えば、妊娠初期に初めて風しんに感染した場合、お腹の赤ちゃんが先天性風しん症候群になってしまう可能性が発生します。

先天性風しん症候群は生まれながらの疾患を作りやすいので、親としては避けてあげたい病気です。ママが妊娠初期に風しんに初感染しないことが最大の予防になるので、ウイルス感染を避けるためには不要に人ごみに出掛けることを避けましょう。

喫煙

タバコ

つわりの不快感を喫煙で解消したい妊婦さんは、赤ちゃんのことを考えてみましょう。喫煙で口内のネバネバや不快感は解消されますが、妊娠中はママが口にするものの成分は赤ちゃんに届くと考えてください。

もともとタバコは血中濃度を変化させたり酸素を減らしてしまうので、赤ちゃんは酸素不足に陥りやすくなります、その影響は赤ちゃんの脳に現れることがあります。

こう説明するとちょっと怖いかもしれませんが、妊娠初期のつわり中は赤ちゃんも機能が未発達で、自分で自分を守ることができない状態です。だから、タバコの影響で赤ちゃんを攻撃することは避けたいのです。

ちなみに副流煙(ふくりゅうえん)といって、自分以外の誰かが吸っているタバコの煙も問題視されています。家族にも喫煙場所を決めてもらったり、室内の換気を心掛けて協力してもらいましょう。

赤ちゃんが存在するという自覚

つわり中は症状だけでも大変なのに、いくつも避けるべきことを挙げられても頭がパンクしてしまうかもしれません。それだけ、つわり症状は妊婦を悩ませます。

基本的には「自分のお腹の中に赤ちゃんが育っている」と考えてください。このことを自覚するだけで、母性が育まれて赤ちゃんの立場になった行動を考える機会が増えます。

もともと妊婦が食生活や栄養に気遣うのも、お腹の赤ちゃんのためだからです。「○○しちゃいけない」と考えるとストレスになるので、「○○してあげよう」と赤ちゃんを思って行動してみてください。

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