花粉症はマスクやうがいといった対策と、薬や漢方で内側から働きかける対策があります。食事面でも同じように、花粉症対策を考えてみましょう。
花粉症に効くと言われているレシピや食材は体によいものばかりなので、妊娠の可能性がある方も、妊娠中の方も安心して取り入れることができます。活用すれば内側から健康的になれると同時に、花粉症にも対抗できるので一石二鳥です。
花粉症にかかりやすい人は、腸内バランスが崩れやすいとも言われています。ヨーグルトは乳酸菌の善玉菌が働いて、腸内バランスを整えます。
ヨーグルトはアレルギー抑制作用のあるメチルカテキンを含み、花粉症の原因となるアレルギー菌を抑えることができると言われています。ヨーグルトが直接、花粉症を治すわけではありませんが、花粉症に対抗すべき腸内バランスを整えて免疫力を高めることは期待できます。
様々な意見があり、大人になってからヨーグルトを食べ始めても効果が出なかった例もあります。しかし子どものうちからヨーグルトを食べる習慣があると効果が出やすいとも言われているので、産後も役立つ効能を覚えてください。
1日に食べる量は200ml以上と言われていますが、ヨーグルトに限らず乳酸菌を含む飲料も取り入れると更に効果的です。そのまま食べたり、果物と一緒にミキサーでヨーグルトドリンクを作ることもできます。妊娠中でつわりのある時や、口内がネバネバシテいる時はヨーグルトの食感も嫌になりがちです。そんな時はシャーベットにしてみましょう。
シソの葉は、生薬に使われるほどの効能を持っていることで有名です。シソの油は実から抽出され、α-リノレン酸が豊富なことで有名です。ロイコトリエンというアレルギーの原因菌を抑制する働きがあります。
用意するもの
よくコンビニでも売っている500mlのペットボトルの分量で、花粉症に効くシソジュースを作ることができます。赤シソの方が色が綺麗なのでお勧めです、先に30分ほど水に浸してあく抜きします。
水500mlにシソの葉を刻んで煮立たせます。シソの葉の量は好みですが10枚単位で使います。10枚だと薄いので最低でも30枚は使った方が効果は期待できます。もしも濃いジュースになったら、お湯や炭酸、水で薄めて飲むこともできます。
煮立たせたら、1度火を止めて砂糖を加えて、レモン汁を数滴垂らして混ぜます。砂糖は氷砂糖が適しています。シソの味が苦手な方は砂糖の甘みを増やしてみましょう。
先にざる等でシソの葉を取り除きます。アクが浮いている時は取り除いてからクエン酸を加えます。ここで、赤シソの鮮やかな色味がでてきます。自然に冷ましたら味見をして、好みで調節します。分量はおよその目安なので、好みで足し引きできるのも便利です。
ペットボトルに移し替えて朝晩飲みます。なるべく、飲める分だけ作る方が良いでしょう。クエン酸はお酢成分ですから、お酢を代用しても大丈夫です。
他にも、味噌に刻んだ青シソを加えて砂糖で味付けしてよく練れば、香りのよい味噌が出来上がります。野菜ディップにも使えるので、便利です。ディップにする際はマヨネーズで伸ばすと食べやすくなります。
花粉症に効くお茶は、甜茶やべにふうき、ミントティーが有名です。甜茶は水出し用もありますが、ポリフェノール成分を出す為に3分程度は煮出すと確実です。温かくして飲めばのどにも優しく摂取できます。
甜茶は痰を取り除いて、のどを鎮静化する働きがあるので鼻やのどに症状が出やすい方にお勧めです。コツは花粉が飛散する2週間前から飲み始めることです。妊娠中は、お茶だからと言って飲み過ぎないように量を決めて飲みましょう。
べにふうき(紅富貴)はお茶の渋みを出すカテキンの中でも、花粉症に効果のあるメチル化カテキンが豊富なことで有名です。メチル化カテキンは体内への吸収率が高いので、即効性を期待して緑茶を選ぶならべにふうきが適しています。
べにふうきはスギ花粉に対抗するお茶とも言われていますが、スギ花粉は日本で多くみられる花粉症の原因の1つです。スギ花粉は春先に、全国的に大量飛散します。
北海道はスギが少ない為か、スギが原因の花粉症患者は少ないようです。しかし、日本では建築材・木材としても重宝されているので、今後もスギ花粉は減少しないと予想されています。
ミントは紅茶や香り付けとして広く親しまれていますが、スースーする臭いのメントールが鼻詰まりの改善に効きます。妊娠中は飲む量が気になるかもしれません。お湯にミントの葉を浸し、その蒸気を吸うとリラックス効果もあってお勧めです。
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蓮根には花粉症に効くタンニンやポリフェノールが豊富に含まれています。更に食物繊維も豊富なので、運動不足になりがちな方には適した食材です。
寒い時期や冷えが気になる時は、味噌汁に蓮根と生姜をすりおろして加えます。アクをとりながら、少し火をかければ体も温まるお味噌汁になります。煮物や傷める際は、皮をむいてから酢水に浸けておくと変色を防ぐことができます。
すりおろして調理するレシピは出産後にも離乳食に役立ちます。更に蓮根には造血効果のあるビタミンB6が含まれています。妊娠後期になると貧血気味の妊婦さんも増えるので、花粉症以外の効果を考えても、積極的に摂取して良い食材です。