産褥体操(さんじょくたいそう)は妊娠、出産でゆるんだ腹壁や筋肉を引き締め、全身の血行をよくして産後の回復を早める運動です。
産褥体操は、産後当日から始めることができます。産褥体操の1日目は落ち着いて呼吸を整えることが大切です。
産褥体操2日目は足首を動かすことから始めます。出産時に力が入るあまり、足がつることもあるので産後は再び、足の血行を良くする必要があります。
産褥体操3日目は、産後の体を動かすことに慣れてくる頃なので、呼吸法だけではなく筋肉を意識した運動も取り入れます。
産褥体操は産院でも、自宅でも産後1週間以内に始めることが効果的です。日に日に育児疲れが出てくるので、なかなか新しいことを始める時間も取りにくくなります。
産褥体操は、体の中の出産による変化を戻す目的があります。授乳中でも足首の運動ができるように、横になる時間が無いならば、真似できる状況を探してみましょう。
産褥体操 | 腹筋をしめる | 膣、軟産道をしめる |
お産当日 | あおむけでお腹をさすりながら大きく深呼吸(腹式、胸式) | なし |
1日目 | あおむけで首や肩をゆっくりまわす | あおむけでかかとを床につけながらつま先を前後左右する |
2日目 | あおむけで両手を真上に上げて横に広げる | あおむけで片方の膝を軽く上げ曲げて伸ばす |
3日目 | あおむけで両手をお腹に置き首と頭を軽くおこす | あおむけで両膝をたてた状態から腰を浮かす。 |
4日目 | 両膝を曲げたあおむけの状態からひじで支えながら起きる | あおむけで両足をくっつけたまま膝を曲げず左右にひねる |
5日目 | あおむけで背中を浮かし上半身をひねる | あおむけで膝をまげずに両足を交互にあげる |