妊娠中は上半身は汗だくなのに、下半身は冷えてむくんでいる悩みも多いです。冷房による冷やしすぎ、腰痛やむくみ対策。冷えやすい体におすすめの食材も紹介します。
妊娠中は体温が上がるので、暑さを感じやすく汗もかきやすい人が多いようです。外から帰宅したときや、家事で汗をかいたときは強い冷風に当たりたくなります。
冷風に直接当たっていると冷やしたくないお腹や手足の末端まで冷えてしまうこと、体温調節機能が働かなくなって胃腸の働きが鈍くなることなどデメリットも多いので、冷風に直接当たることは短時間にとどめたほうが安心です。
例えば就寝時や、同じ位置で仕事を続けるときは、冷房の風が直接当たらないようにしてください。忘れやすいのは車やバス、電車など乗り物の冷房です。ずっと同じ場所に冷風が当たり続けると血流が悪くなり、頭痛や便秘の原因になるので、乗車時は気をつけてください。
妊娠中は冷房の効いた室内で、汗をかかずに過ごしたほうが楽ですが定期的な部屋の換気は必須です。理想は1時間ごとに換気をして、新鮮な空気を取り込むことです。職場なら昼休みや夕方の涼しくなった頃を目安にしてください。
妊娠中は赤ちゃんに栄養を運ぶために血液が量産されます。冷房で体が冷えると血流が悪くなります。特に妊娠後期はお腹も膨らんで運動量が減るので、血流が悪くなると足がむくんだり、体がだるくなります。
冷房の効いた部屋で、同じ姿勢で過ごすことも血流を悪くする原因です。たまに腕や足を伸ばしたり、肩を回してストレッチすると腰痛予防にもなるのでおすすめです。
冷房をつけていても足もとの冷えには気をつけてください。妊娠中は、もともと大きくなる子宮に押されて下半身の血流が滞りがちです。特に運動も制限されるので、意識しないと足先は冷えやすくなります。
妊娠中は上半身は暑がりなのに、下半身は冷えやすいのも悩みです。足の血流が悪くなると、浮腫(むくみ)やふくらはぎのつりが出やすくなります。下半身を冷やしすぎず、筋肉を動かして下半身の血流を意識することも必要です。
妊娠中は足もとの冷房対策としてレッグウォーマー、靴下やスリッパ、マットを敷くのもおすすめです。薄手のひざ掛けで下半身全体の冷えを予防することも効果的です。ちょっと冷えたと思ったら足浴、ホットタオルを膝裏や足首に当ててみましょう。
妊娠中は暑がりなのに、体が冷えるとデメリットも多いので体の中は温めるようにします。冷房の効いた部屋で冷たい飲みものを飲むと、胃腸の働きが鈍くなる可能性もあります。温かい飲みもので胃腸を温めて、体内の働きを活発にしましょう。
どんなに暑くて冷房が効いた部屋が心地よくても、お腹周りや腰は冷やしすぎないように気をつけてください。お腹が張りやすくなったり痛んで下痢になることや、冷えから腰痛になることは避けたいです。
お腹周りの露出は控えて、腹帯やマタニティ専用下着で冷えを予防してください。腹帯はメッシュなど夏向きを使って、汗疹(あせも)ができないように気をつけます。薄手の腹巻もかさばらずに便利です。
夏は暑いから冷やすことだけを考えがちですが、妊娠中は体の内側は温めてほしいです。無糖の炭酸水に、生姜を入れるとスッキリした飲み心地になります。市販の清涼飲料水は糖分が高いので、無糖の炭酸水がおすすめです。
生姜はすりおろしたら、少量の水に浸して電子レンジで加熱します。加熱すると発生する「ショウガオール」という成分が、体を温めます。
パセリは妊娠中に不足しがちな鉄分をたくさん含むほか、浮腫(むくみ)を改善するカリウムもたくさん含んでいます。体に停滞する水分を排出して浮腫と冷えを予防します。ただ、パサパサ感が苦手な人も多いのでサラダにするときはあらかじめオリーブオイルやドレッシングにつけておきます。細かく刻んでスープに入れるのもおすすめです。