妊娠中の自転車は、実はバランスを崩したり誰かとぶつかると予想以上にお腹にダメージを与えます。ただ、妊娠初期でつわりや体調の変化が軽いと、ついつい今までどおりの生活をしてしまいます。
妊娠初期はお腹も大きくなる前で、強く張ることも無いので一見は自転車に乗れるように思えるのです。つわりに苦しんでいると自転車の揺れも気になって乗らなくなる人もいます。
でも、つわりや体調の変化が少なくて順調な妊娠初期を過ごしている人は、自転車に乗ることに違和感がないのかもしれません。
ただ、妊娠初期はママには外見的な変化が無くても、お腹の中では大きな変化が起ころうとしている時です。まだまだ小さな赤ちゃんに、自転車をこぐ時の揺れや、デコボコ道を走る時の振動が耐えられるものなのか良く考えてあげましょう。
妊娠中期に自転車に乗ろうとすると、だんだんお腹が大きくなるので自転車をこぐ足や、ハンドルを持つ腕のバランスが変化してきます。
妊娠中期は比較的つわりがなく、体調も安定していくことが多いので、ついつい無理をしがちです。特に妊娠後期や出産に向けて色々とできなくなることが出てくると思うと、活動的になるのもこの時期です。ただし、つわりは減ってきても今度はお腹の張りを感じる妊婦さんもいます。
妊娠中期のお腹の中の赤ちゃんは、産毛が生えたり体重も増えて着々と出産の時期に向けて成長しています。子宮も大きくなるので、サドルに座って自転車をこぐと振動や揺れを、より感じるようになります。
お腹が大きくなってくると、自転車になる際のバランスのとり方が難しくなります。もしも、転倒した時は大きくなったお腹が先に地面にあたることも十分考えられ、とても危険です。
妊娠後期に自転車に乗ることは、自分だけではなく、見ている周囲の人も心配になるほど危なく見えることがあります。
実際、自転車に乗るとお腹が大きいぶん、背中が後方になります。前かがみになれない状態で自転車をこぐことになります。左右に曲がる時、少し体を斜めにした時、坂を下る時などバランスのとり方が難しくなります。
ぐらついた時に足が付ければよいのですが、お腹が邪魔して上手にバランスを立て直すことが困難になります。お腹が大きくなっているので、手をつくのとお腹が地面につくのと、どちらが先になるのか心配です。
また、妊娠後期は子宮が大きくなって赤ちゃんは出産の準備で下に下がってきます。サドルに座ると、すぐ上には赤ちゃんの頭があることになります。
このように、妊娠初期から出産前まで、妊婦が自転車に乗るには様々な心配点が挙げられます。これは電動自転車でも同じことです。
妊娠中は自分の体を守らなけれないけません。事故やけがをすると、お腹の赤ちゃんにも影響を与える心配があります。
足がむくみやすかったり、なかなかスポーツができない妊娠中は、歩くことがとても大切です。健康も維持できて、出産に向けての体力作りにもなります。ウォーキングは、歩く速さや歩幅を考えて妊娠初期から出産まで続けることができる全身運動です。