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妊娠中の膝痛

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妊娠週&出産カウントダウンの設定

妊娠中の急激な体重増加や運動不足による筋肉の変化が膝の痛みをひき起こします。膝痛の対策と予防方法、湿布をつかうときの注意点を説明。

妊婦の膝痛原因

妊娠初期に膝痛(しっつう)が出る原因は、妊娠によっておこるホルモン変化の影響や体重増加によって膝にかかる負担が大きくなることが関係しています。実際、産後に体重が戻ったら膝痛が治まることも多いので一時的なものだと我慢しがちですが、無理を重ねると産後も膝がウィークポイントになりがちです。

膝周りの筋肉強化

妊娠すると赤ちゃんの成長や子宮の変化によって、母体の体重は自然と増加します。体を支える両足、特に膝には負荷がかかるので膝を支える周辺の筋肉を鍛えて、膝への負担を緩和させることが膝痛予防になります。

妊娠中も続けることのできる踏み足やスクワットがおすすめですが、注意点がいくつかあります。お腹に力を入れずにリラックスすること、呼吸を止めないためにゆっくり運動すること、お腹が張ったり気分が悪くなったら止めて休息するようにしましょう。

妊娠中はストイックな運動ではなく、現状を悪化させないための運動と考えて気楽にはじめてください。膝を鍛えたいあまりに無理を重ねるよりも、毎日少しずつがコツです。

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血流をよくする

膝周辺の血流が悪くなると膝痛だけではなく、こむら返りなど浮腫(むくみ)につながり足全体が重たく感じます。特に女性は足先が冷たくなってしまう末端冷え性に悩む人も多いので、足を温めることからはじめましょう。

妊娠中は保温性、吸湿性に優れた絹の靴下も人気です。夏は吸湿性の高さと肌触りのよさが快適で、冬は保温性と乾燥肌にもやさしい滑らかな履き心地と絹の靴下は1年を通してはくことができます。冷え取りに効果が期待できる重ね履きにも適しています。

妊娠中は歩くことで足の血流を促しますが、体調がすぐれない日など室内で過ごすときはふくらはぎのマッサージや足浴がおすすめです。足浴ができないときは電子レンジで温めた濡れタオルを足首やふくらはぎ、膝周りに充てます。やけどには気を付けてください。

体重管理で負担減

妊娠中は体重の増加は避けられないものですが、体重が増えるぶん体を支える膝の負担も増えます。妊娠中に膝を傷めると、産後に赤ちゃんを抱っこして立ち座りをするときに痛みが出るケースもあります。

妊娠すると赤ちゃんと赤ちゃんを守る羊水(ようすい)、胎盤と血液や子宮など妊娠に必要なもので7~8キロは体重増加します。標準体型の妊婦さんが出産までに9~12キロ程度増えるのは普通です。ただ、急激に短期間で体重増加したり、予想以上に増量したときは突然の負担増に膝が悲鳴を上げることは避けたいところです。

妊婦の体重はこまめな妊婦運動と食事内容で管理します。食べ過ぎたからといってサウナや岩盤浴で無理に汗をかいたり、激しい運動や絶食で一気に体重を落とすことは厳禁です。減らすよりもゆったりと増量するペースを保ってください。

姿勢をよくする

妊娠中は大きくなるお腹の影響でお腹をせりだして、背中が反るような姿勢になりがちです。立っているときだけではなく、座るときも背中を丸めるとお腹の赤ちゃんが窮屈になるような気がして、お腹を伸ばして背中をそらす座り方になりがちです。どちらも背中が緊張して腰に力が入っているので腰痛をひき起こしやすい姿勢です。

妊婦の体のバランスをとるときは腰に比重がいかないように注意します。姿勢を確認するには、鏡の前にたって横向きになると前か後ろに比重を置きすぎていることがわかります。お腹が大きくなる妊娠中は姿勢を保つことが難しいので、たまに鏡でチェックしてみてください。

湿布は成分をチェック

疲労対策で湿布を貼るときは、妊娠中に影響のある成分が含まれていないか注意してください。薬を飲むことに抵抗はあっても湿布には抵抗が少ない人も多いのですが、湿布にも様々な有効成分が含まれています。

例えば、肩こりに効果的だと言われる湿布に「ケトプロフェン」という成分が含まれていることがあります。ケトプロフェンは胎児動脈管収縮の症例があるので避けてほしいです。服用薬と同じように妊娠中の湿布は、医師の処方が安心です。

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