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インフルエンザ脳症とは

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妊娠、育児を気にかけるようになると「インフルエンザ脳症」という言葉を聞くようになるでしょう。インフルエンザ脳症とは、インフルエンザウイルスがきっかけになって起こる脳症です。これから出産を予定されている方は、おなかの赤ちゃんのためにインフルエンザ脳症についての知識を簡単に勉強してみましょう。

赤ちゃんや幼児にとっては、インフルエンザ脳症は命に関わる危険な症状で、インフルエンザの子どもの死亡原因の代表的な原因の1つです。ただウイルスが直接作用しているかは、まだはっきりとは確認されていません。

インフルエンザ脳症は、日本で多発して男女の差がない特徴があります。つまり、赤ちゃんや幼児にとって誰が発症してもおかしくない危険な症状なのです。しかし発見されたのは1990年代、そう昔のことではありません。

インフルエンザ脳症の症状

インフルエンザン脳症にかかると以下の特徴が挙げられます。悪化が早いので、インフルエンザ脳症の疑いが出たら、家庭で症状を観察するよりも病院に行きましょう。

・発熱から脳症の発症までが数時間~数日と短い。

・嘔吐や頭痛を伴うこともあります。

・急な高熱によってけいれんをひきおこす。けいれんに関しては筋肉の緊張からガタガタと体が震えて、数分で終わることもあれば10分異常続くこともあります。回数は1回の場合もあれば、治まった後に再びけいれんすることもあります。

・幻覚や幻聴。意味不明な言動や意識障害が出る。赤ちゃんの場合は特に、自分でも分からずに指をかじってしまったり、怖がって近くに見えるはずの母親を探す行動もあります。特に動く事が出来るようになると、普段では考えられない危険な行動をする恐れもあるので目が離せません。

インフルエンザ脳症の致命率

インフルエンザ脳症の致命率は30%と極めて高確率です。更に、インフルエンザ脳症にかかった生存者の30%は後遺症が残っていると言われています。インフルエンザ脳症にかかって死亡する可能性が高いのは、乳幼児です。

赤ちゃんはウイルスに対する抵抗力も少なく体力もありません。発熱をおこしたうえに脳症をひきおこすと、大人が思っている以上にダメージを受けます。また、子どもは自分の体調を上手に言葉にして伝えられないこともあるので、よく注意して観察する必要があります。

インフルエンザ脳症と解熱剤

時には症状に対して処方された薬の成分が副作用として残るいった疑いもあります。過去にはライ症候群とアスピリンの関係が取り上げられたこともあります。これは症状緩和の為に処方された解熱剤のアスピリンが、ライ症候群を引き起こしたという事例です。

インフルエンザに関しても解熱剤の種類は問題になっているようです。やはり、乳幼児と大人では解熱剤の成分が違うのです。ですから、急な発熱に慌てて、大人に処方された解熱剤を与えるのはとても危険なことです。

インフルエンザ脳症の予防

まだまだ、インフルエンザ脳症に関しては確実な予防法が見つかっていません。発症してから進行が早いので、食い止めるのも間に合わないことがあります。

しかし注意しておきたいのは、重症になりやすいのは大半が子どもという事実です。だからこそ、異変を感じたら受診する心構え、薬の処方は医師の指示に従って管理する等の大人がすべき基本的なことを改めて確認しましょう。

そして妊娠中に予防接種を受けておくと、胎内の赤ちゃんの免疫になります。インフルエンザになって高いリスクを負う妊婦は、予防接種を受けることで自分と赤ちゃんを守る手段が増えるのです。

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