ママのイライラは赤ちゃんに伝わる?妊娠中に夫婦喧嘩が続くときの対処方法、赤ちゃんへの影響をわかりやすく説明。妊娠中はホルモン変化でイライラ、普段なら許せることも気になってしまいます。
妊娠中にイライラすると「お腹の赤ちゃんに良くないのでは」とプレッシャーをかけられたり、妊婦自身が責めてしまうこともあります。イライラ原因は妊娠や出産の不安だけではなく、妊娠で体が変化することに伴うホルモン変化の影響でもあります。
妊婦がイライラするのは仕方のないことです。無理にイライラを我慢するほうが、逆にストレスを抱え込んで発散できなくなります。ある程度のイライラは、妊娠中ならよくあることだと考えてみましょう。でもパパは、自分の体が変化しているわけではないので理解できないこともあるようです。
妊娠中の不安や葛藤をため込んでしまうと、そんな変化に慣れないパパの一言がグサッと刺さることもあるのです。つわりで気持ち悪くなったり、食欲が減ってしまう症状と同じようにイライラしてしまうことも理解してほしいです。けっして妊娠して性格が悪くなったわけではないのです。
妊娠中に怒りっぽくなるのは、今まで通りにできなくなる行動が増えることも原因です。例えばうつぶせ寝や全力で走るなど、何気ないことが困難になります。我慢が多いほどストレスが溜まり、パパに当たることもしばしば。
妊婦が「お腹の赤ちゃんのことをもっと考えて」とパパに怒っているときは、母性本能が強くなって、お腹の赤ちゃんを周囲から守ろうと本能的に行動しているとも考えられます。
女性は妊娠するとすぐに母性本能が働き、母親の役割を考えるようになる一方で、男性は妊娠中期以降の膨らんだお腹や出産、赤ちゃんを見てから父親としての役割を考える気持ちが強くなる傾向があります。
親になるという気持ちが強まるタイミングがずれると「どうして!?」と相手を責めてしまうことも増えます。妊娠中にパートナーに怒りたくなったら、そんなタイミングの誤差も理解してあげたいです。
妊娠中はホルモン変化で、すぐに悲しい気持ちになることがあります。これは「マタニティーブルー」、「マタニティーブルース」と呼ばれる妊娠中には有名な症状なので気にすることはありません。
マタニティーブルーの悲しい気持ちから夫婦喧嘩をはじめると、どうしても悲観的に考えてマイナス方向に進みがちです。時間を置いて、別の日に改めて話し合うことも考えてください。
妊娠中のイライラがマックスになると、大声で怒ることもあるでしょう。大声で喧嘩すると、お腹に力を入れるから、腹圧からお腹が張ったり痛くなることもあります。
大声で怒りたくなったら深呼吸。伝えたいことを手紙に書いてみましょう。気持ちがすぐに落ち着かないときは別の部屋に移動したり、別行動して気持ちを分散させることも効果的です。
夫婦喧嘩していることは、お腹の赤ちゃんにも伝わるのでしょうか?言葉を理解しているかは定かではありませんが、ママの気持ちの変化は心拍数や血圧の上昇として赤ちゃんに伝わります。ショックで食べ過ぎたり食欲不振になれば、体調不良として赤ちゃんに伝わります。つまり夫婦喧嘩は赤ちゃんにとってまったく嬉しくないことなのです。
妊娠初期で心配なことは、ストレスから心労が重なって流産のきっかけを作ることです。妊娠初期は赤ちゃんも細胞組織を作っているときで不安定な状態なのです。
妊娠中期も安定期とはいえストレスや腹圧で、お腹が張りやすくなって赤ちゃんの成長を邪魔することは避けたいです。逆子になったらリラックスが必要なので喧嘩は無意味です。
妊娠後期で心配なことは夫婦喧嘩の興奮状態から破水することです。そうなったら喧嘩どころではありません。
そう考えると、赤ちゃんのためにもお互い譲歩しながら妊婦生活を乗り切りたいです。でも現実にはうまく解決できない喧嘩もあります。話しあうことに疲れたら、ママはちょっと早めの里帰りで気分転換。赤ちゃんにとって過ごしやすい母体でいることを優先させてみてください。