胎動は早い人ですと妊娠16週くらいから感じるようです。経産婦のほうが初産婦よりも胎動を2~3週早く感じる傾向があります。初産婦の場合は、妊娠19~20週くらいで気付く人が多いでしょう。
胎児の四肢(両手、両足)のゆったり大きな動き
胎児の四肢の屈曲や伸展運動などの比較的早い動き
胎児の横隔膜の移動による呼吸様の運動
眼球のすばやい運動や開口などの動き
膀胱内容の排出
胎動を感じられるようになるのは、妊娠5ヶ月を過ぎた頃が一般的です。しかし赤ちゃんは妊娠7週くらいから動き始めているので、胎動を感じないからと言って赤ちゃんが動いていないわけではありません。
初産婦より経産婦のほうが、また太っているより、やせてるほうが胎動を感じやすい傾向があります。また立ち仕事をしている人は胎動に気付くのが遅いかもしれません。
胎動がないと赤ちゃんが育っているか不安になりますが、22週くらいになればほとんどの人が胎動を感じられるようになります。
妊婦さんが100人いれば100通りの感じ方があるようです。腸がグルグル動くとか、ピクピクしたとか、引きつるような感じとか、肘でつつかれたとか感じ方はさまざまです。
出産後にも言えることですが、赤ちゃんは揺られていると眠くなります。ですからママが昼間よく動いているときには胎動は感じにくいかもしれません。逆に夜寝ているときや昼間に休憩しているときに胎動をよく感じることがあるでしょう。
赤ちゃんの個人差もあるのですが、酸素や栄養が十分なときによく動くようです。エネルギーを消費するとあまり動かないでエネルギーを温存します。動いたり動かなかったりを繰り返すのであれば、まずトラブルはありません。
いつも胎動を感じているのに、少しの間胎動を感じないと不安になってしまうこともあるでしょう。身体を動かさないときに食物エネルギーの力が加わると、赤ちゃんが動き出すことがあります。
横になるときに1杯の飲み物か軽食を取り、1~2時間ほど静かにしています。それでも動かないときはもう1度同じことを繰り返して見ます。
赤ちゃんの動きが最も活発なのは妊娠24週~28週頃と言われています。妊娠28週以降になると胎動も落ち着いてきて規則正しくなる人が多いようです。
成長するにつれて赤ちゃんの蹴る力も強くなります。通常我慢できないほどの痛みはないと思いますが、姿勢を変えることによって赤ちゃんのバランスが崩れて胎動を感じる場所が変わります。
おなかの中の赤ちゃんも「しゃっくり」をします。もし定期的な痙攣のようなものがあれば、それは「しゃっくり」かもしれません。赤ちゃんの「しゃっくり」は大人と違い、20分以上続いても平気とされています。
妊娠中期には子宮の中に、赤ちゃんが動き回れるスペースがたくさんあります。しかし妊娠後期になり赤ちゃんが急に大きくなると、子宮が窮屈になりあまり自由に動けなくなります。
さらに出産間近になると頭が骨盤に固定されますので、ますます胎動は感じにくくなります。ですので毎日胎動を感じていれば問題はありません。ただしもし急にまったく動かなくなる場合には、胎児仮死状態の可能性もありますので、医師の診察を受けるようにします。
普通は赤ちゃんの頭が骨盤に下りてくるので胎動は少なくなります。しかし個人差もあり胎動を感じるのは赤ちゃんが元気なサイン。何も問題はありません。