妊娠中に心配な睡眠障害について、わかりやすく解説します。妊娠中は出産や育児の不安から眠りが浅くなったり、なかなか眠れなくなることがあります。1日の睡眠時間が不規則になり、常に眠くてだるい時は睡眠障害が心配です。
睡眠障害(すいみんしょうがい)とは、睡眠中や入眠時に何らかの異常症状が現れる障害です。
睡眠障害の症状はいくつかに分類されています。未だに全ての症状の原因や治療方法が確定されていない部分もあり、個人の症状に対する対処療法と適切なサポートが必要です。
分類される睡眠障害のうち、わかりやすい3つを紹介します。
睡眠自体に異常が現れるタイプです。不眠症や睡眠時無呼吸症候群など、いつから症状が現れるのかわからないうえに、治療を考えずにそのままにしがちな人が多いのも特徴です。
睡眠時随伴症は睡眠中に見られる異常症状です。夜尿症(やにょうしょう)や夜驚症(やきょうしょう)など、眠っている時に何らかの症状が現れます。幼児期から悩む症状が多いことが特徴です。金縛りの症状が多発するのも睡眠時随伴症です。
精神的なトラブルの影響で不眠や過眠になったり、不安障害によって睡眠が健康的にとれないタイプです。妊娠中は不安や恐怖からこのタイプに陥ることが心配です。
睡眠障害の治療では、漢方や睡眠導入剤が処方されますが、妊娠中は薬に頼らない治療をします。食事や生活習慣の見直しで、徐々に症状を和らげます。
ただ、心配なのは眠れないことや就寝中の悩みが睡眠障害だと気がつかず、単なる一時的なものだと我慢し続けることです。
妊娠中はつわりで眠れない日々が続いたり、不安で浅い眠りを繰り返すことがあります。睡眠時間について考える余裕がないと不快感を感じながらも我慢してしまい、結果的に症状が進行して産後も睡眠障害に悩むことになり兼ねません。
なぜか妊娠中は、赤ちゃんに関わる症状や病気には敏感になる反面、普段の生活習慣の変化からおこる症状を見逃しがちです。妊娠中は例外がつきものだから、ついつい「大丈夫だろう」と思ってしまうのかもしれません。
妊娠中こそ睡眠は大切です。産前産後は体力が必要だし、破水や陣痛はいつくるのか予測もできません。だから毎日の睡眠で体力をつけて、疲れを溜めないようにしてほしいのです。そのためには睡眠障害を解消して、質の高い睡眠がとれるようにしましょう。
就寝準備が整っているのに、横になってもなかなか眠れない日々が続く時は睡眠について見直す必要があります。
数日で治まったり、つわり症状が治まると同時に軽快する場合は大丈夫です。ただ、その状態がクセになったら睡眠障害におちいる可能性があります。
例えば、毎晩足がむくんで違和感があって眠れず、深夜までダラダラとテレビを観ていると、テレビが視覚から脳を刺激するから更に眠りにつきにくくなりがちです。
これが妊娠中ずっと続いていると、産後も就寝時間が定まらなかったり、せっかく早い時間に赤ちゃんと眠れる日があっても深夜まで眠ることができなかったりします。気がつかないうちに睡眠障害が進行してしまうのです。
妊娠中に眠ることができないのも、産後に赤ちゃんのお世話で夜中も起きて眠れないことも、母親としては我慢して頑張ってしまいがちです。
でも、あまりに無理を続けると睡眠障害におちいって、質の良い睡眠時間がとれなくなってしまうので気をつけてください。
夜は規則正しく就寝して、朝も決まった時間に起床して無理をしていないのにも関わらず、なぜか日中も眠くなってしまうことがあります。これも睡眠障害の症状です。
妊娠中の睡魔はホルモンバランスが変わったり、大きなお腹をバランスよく支えて生活することの疲れもあるので、眠くなったら休息や仮眠をとってください。これは病気ではありません。
もしも妊娠中から始まった日中も眠りたくなる症状が、育児疲れなど関係なく、産後も常にボーっとしていまい眠りたくなる時は生活リズムを見直してみましょう。沢山眠っているようなら、眠くなる理由は他に原因があるのかもしれません。
妊娠中に限定しておこる症状で、不安や恐怖心が消えずに夜中に目覚めてしまうことがあります。
初産の妊婦さんは、妊娠でお腹がどんどん大きくなってくることや胎動を感じることで、出産がより現実的に考えるようになります。
同時にちょっと怖い気持ちや、些細な心配が出てくるものです。こうした妊娠出産にかかわる不安で目覚めてしまうことは病気ではありません。
ただ、それがきっかけで夜中に目覚めて眠れなくなるクセが続いたり、精神的に落ち着かなくなってしまい眠りにくくなるようだったら対策を考えます。
「眠らなくちゃいけない」とは思わずに、気持ちが落ち着くまで好きな事をしたり、不安や恐怖心が定着しない過ごし方を考えてみましょう。
妊婦が睡眠障害にすぐなってしまうわけではありません。妊娠中の睡眠トラブルが、睡眠障害の症状のきっかけになることが心配なのです。
睡眠障害と言っても、紹介したとおりパターンもあれば、症状も人それぞれです。共通して妊娠中に気をつけてほしいことは、質の良い睡眠を心掛けることですが、それだた少しプレッシャーになってしまいます。
だから、まずはリラックスできる睡眠環境を考えてください。疲れをとるための義務では無く、睡眠が楽しみになるような心地よい就寝習慣をつけましょう。
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