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2012年、秋の花粉症

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秋も花粉に注意

花粉症

花粉症と聞くと春を連想しますが、花粉は1年を通して飛散しています。秋は、春に飛散していなかった花粉が飛散します。秋の花粉に対してアレルギー反応が起きると、春に花粉症にならなかった人も、秋は花粉症に悩まされることになります。

去年は全く花粉に反応しなかった人が、今年の春は鼻やのどの異常に悩まされた例もあります。花粉症は毎年かからない訳ではありません。

誰でも、いつ花粉症になるかわからないものなのです。今年の秋に急に、花粉が原因で鼻やのどに異変が起きる場合も考えられます。

秋に飛散する花粉情報と、秋も花粉をよせつけないポイントを紹介します。

2012年の春は例年並み

2012年春の花粉の飛散量は例年並みか、それよりちょっと少なめでした。とはいえ花粉に敏感な人は、花粉症に大いに悩まされました。

ただ、過去の飛散量と比べると、ここ数年の花粉飛散量は増加し続けている状態です。例年よりも少ない飛散量でも、鼻やのどが敏感な人には十分な影響を与えました。

そう考えると、今年の秋はどうなるのでしょうか?ちょっと雨が少ないようなので、花粉の飛びやすい日が多くなりそうです。

秋の花粉

秋に飛散している花粉は、春に飛散している花粉とは異なります。秋の花粉では、イネ科のブタクサ・ヨモギ・カナムグラが時期をちょっとずつずらして飛散しています。

秋の花粉の特徴は、春に飛散する花粉ほど長距離を移動しないところです。秋の花粉は、多くが雑草と言われる植物から発生します。背の低い場所から飛び始めるので何キロも移動しません。

春に飛散する花粉は杉やヒノキといった背の高い木から発生します。だから春の花粉は、風にのって森林や郊外から都心まで移動できるのです。

秋の花粉に注意するなら、その周辺の植物の様子を観察してください。ブタクサやヨモギの多い地域では、花粉が多く飛散しているとわかります。

ブタクサ

ブタクサは、30〜100cmほどの茎が真っすぐ立っているキク科の植物です。全国に多く発生しています。

アメリカではブタクサの花粉症患者が多く、日本でもスギ・ヒノキに次いで、秋の花粉の代表的な植物です。

ブタクサは、茎の上方にびっしりと小さな黄色い花を咲かせます。風に乗って、この小さな花の密集から花粉が飛び立ちます。

最近、バナナやメロンなど果物を食べると口周りが荒れてしまう人は、ブタクサの花粉に反応しやすいという説があります。

ブタクサは花粉の1つ1つが小さいので簡単に喉まで侵入します。喉の弱い人や、喘息の人はブタクサに注意してください。

ヨモギ

ヨモギは9月から11月中旬まで飛散します。全国的に広く分布しているので、地域に関係なく注意してください。

ヨモギは茎がしっかり立ちあがって、葉には切り込みが沢山入っています。葉の裏には白っぽい毛が密集してザラザラしています。ちょっと春菊(しゅんぎく)に似た外見です。まとまって集団で生えています。

ヨモギの花は、茎の上部に小さく連なって咲いています。花と言っても、大きな花弁も無く華やかには咲かないので目立ちません。

そのため花粉が沢山発生しているようには見えないのですが、夏の終わりから秋はヨモギに小さな花が沢山咲いて、花粉が飛散していると考えてください。

セイタカアワダチソウ

セイタカアワダチソウは、ブタクサ同様にキク科の植物です。黄色の小さなん花を上部に縦に咲かせます。

切り花として店頭にも並ぶ、一般に知られている植物です。日本では「萩(はぎ)」の代わりに、セイタカアワダチソウを飾ります。

セイタカアワダチソウの花粉は風に乗って運ばれるのではなく、虫を媒体として運ばれるとの報告もあり、花粉症の原因となる確率は他より低いと考えられます。

風邪と花粉症の見分け方

花粉症

秋になると急に朝晩が冷えます。季節の変わり目で体調を崩したり、風邪にかかる人も多く見られます。以下の症状をチェックしてみてください。

花粉症によって目が痒くなるのは、決まった場所(花粉の飛散している場所)や天気に左右されます。花粉の飛散しやすい風のある日や、気温が上昇する時間帯では花粉の影響を受けて目に異常が現れます。

発熱は、風邪の場合は悪寒や頭痛、吐き気を伴うような不快症状と高熱が目立ちます。花粉症による発熱は、出ても微熱程度が多いと言われています。

時間や天候に関係ない目の異常は、花粉以外にも原因を考えます。ただ、自己判断の難しいものなので、むやみに点眼するのも避けます。眼科で確認することをお勧めします。

風邪やウイルスに影響を受けた場合は、鼻水の色が黄色がかってネバネバしています。花粉やほこりで鼻水が出る時は、水っぽい透明の鼻水が多いので見分けるポイントの1つです。

妊娠と花粉症

妊娠したら体質が変わって、急に花粉症になる人もいるようです。こればかりは予測できないので、花粉に敏感になったら対策をたててください。

妊娠中の花粉症状で心配なものは、咳きやくしゃみです。花粉によるくしゃみは、連続して出ることが多いので、お腹に力がはいってしまいます。

妊娠中の余計な腹圧を予防するためには、マスクをしたり、花粉ブロックのクリームを鼻に塗って少しでもくしゃみを抑えるようにします。

目がかゆくなったり、充血、目やにが増えた時は無理してコンタクトレンズを使用しないでください。こすったり、眼球を傷つける二次被害が心配です。メガネなら、花粉が直接目に触れることも予防できます。

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