2012年5月の戌の日は、5月1日(火曜)、13日(日曜)、25日(金曜)です。
戌の日のお参りは、妊娠5ヶ月に入った最初の戌の日に予定します。2012年5月の場合は、2012年4月19日(木曜日)を過ぎてから妊娠5ヶ月になったママがあてはまります。
戌の日の安産祈願は、必ずしも妊娠5ヶ月でないといけない決まりはありません。妊娠中は体調が最優先です。最初の戌の日ではなく、その次の戌の日でも問題はありません。
4月に安産祈願出来なかった妊婦さんも、5月は気候の良い日が多いので出掛けてみましょう。
ちなみに六曜(ろくよう)で調べると、5月1日と13日は先勝、5月25日は友引です。どちらも安産祈願には適した日だと考えられます。
六曜は、もともとは中国で占いに使われていたもので、日本に伝わってからは暦(こよみ)の中でも冠婚葬祭などの行事で気になる暦です。六曜の中でも、5月の戌の日に当たる「先勝」と「友引」も合わせて紹介します。
5月の戌の日にあたる5月1日(火曜)、13日(日曜)は、六曜では先勝(せんしょう)と呼ばれます。先勝は「先んずれば即ち勝つ」という言葉が由来です。
「先んずれば即ち勝つ」とは、何事にも急いで行うことが幸運だという意味です。先勝は他にも「さきがち」「せんかち」などと呼ばれています。
先勝にあたる日は、午前中が吉だと言われています。午後2〜6時はあまりよくないと言われています。もしも暦にのっとって安産祈願をする場合は、午前中のお参りがお勧めです。
六曜の先勝にこだわりすぎる必要はありません。体調を無理して運気が良いとされる午前中に出掛けたり、天気の悪い時間帯にお参りして怪我をしたら元も子もありません。
晴れたら「先勝だから午前中から出掛けよう」など、妊婦さんにちょっと都合のよい解釈で大丈夫です。
5月の戌の日にあたる5月25日は六曜では友引(ともびき)と呼ばれます。友引は、「友人をひっぱる」という意味から、お葬式などの凶事では避けるべき暦です。友引の日に葬儀を行うと、故人と仲良くしていた人を引っ張ってしまうと考えられています。
逆に、結婚式など祝い事では「友人も幸せなほうへ引っ張る」という良い意味になります。友引は、六曜のなかでは、吉日で有名な大安(たいあん)の次に慶事に向いている日です。
戌の日の安産祈願もお祝い事なので、友引のお参りはお勧めです。妊娠を考えている友人とお参りする時は、友引で「友人も妊娠できますように」という意味合いを持てます。
戌の日が、六曜でいう「仏滅(ぶつめつ)」だった時は、どうすれば良いのでしょうか。
仏滅とは、大安の真逆で、非常に「凶」の強い日です。慶事に向かない暦だと言われています。結婚式場は仏滅というだけで料金設定が低くされていることもあり、日本ではイベントの度に気になる暦の1つです。
戌の日の安産祈願も、冠婚葬祭で分別するとお祝い事にあてはまります。どちらかというと、仏滅の日は避けたい行事です。でも、判断は人それぞれです。
戌の日が仏滅でも、子沢山の犬にあやかる「戌の日」だと思えば、けっして「凶」の強い日だとは言い切れません。気持ちの持ちようや、自分なりの考え方で決めて大丈夫です。
でも、身内を呼んで戌の日を祝った食事をする場合は、なかには仏滅や大安など暦を気にかける人もいるかもしれません。「戌の日だけれど仏滅にあたる」と、先に相談しておくと、あとから日取りについて意見されることも少なくなります。
お祝いの席を設ける日で仏滅が気になる時は、お参り後に改めて、良い日を設定して招待することも考えます。
お祝い事で身内や知人を招待することは、産後も続きます。1番大切なのは、ママと赤ちゃんの気持ちなので、周囲を気にし過ぎて体調を崩さないよう気を付けてください。