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未熟児が増えています

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最近、未熟児での出生が増えています。どうして未熟児が増えているのでしょうか?その背景には、痩せ型妊婦の増加が関係していると考えられています。

妊娠中は体重の増減や、飲酒・喫煙の影響、食生活の管理が気になります。これはママ自身がお産に備えるだけではなく、お腹の赤ちゃんの成長の為でもあります。

妊婦体型やマタニティウェアへの間違った印象で「太りたくない」「流行感のないマタニティウェアを着て歩くと人目が気になる」と、食事制限や過度なダイエットをする妊婦が増加しています。その結果、お腹の赤ちゃんまでもがダイエット状態になる危険があります。

未熟児で生まれてくることは、珍しいことではありません。早産や様々な理由で未熟児であることを知った上で出産するケースもあります。

未熟児が産まれたからと言って、全てを母体の責任にすることはできません。でも過度のダイエットによる赤ちゃんへの影響は、ママの行動次第で防ぐことができます。

今、妊婦さんや妊娠を考えている人が体重制限や過度のダイエットをしていたら、それが原因で赤ちゃんの出生体重や健康に影響するかもしれないと、一度立ち止まって考えてみてください。

未熟児とは?

未熟児とは、低体重出生児(ていたいじゅうしゅっせいじ)と呼ばれる、出生時の体重が2500g以下の赤ちゃんをさします。細かく分類すると出生時2500g以下の赤ちゃんの中でも、1500g以下の赤ちゃんは「超未熟児(ちょうみじゅくじ)」と分類されます。

未熟児で生まれる原因は様々です。母体のトラブルで早産になった場合は、そのぶん胎内での成長期間が少ないので、一般的に未熟児と診断されます。赤ちゃんの生命を守るために、あえて未熟児の状態で出産することもあります。これらは早産が原因の未熟児です。

もう1つは子宮内発育制限が原因の未熟児です。子宮内での発育に問題がある原因は、赤ちゃん側とママ側に分けて考えることができます。赤ちゃん側の原因は、染色体異常や先天性の疾患です。

ママ側の原因は、飲酒や喫煙、そして過度のダイエットや妊娠中毒症です。ママ側の原因をみれば分かる通り、妊娠中にママ自身が防ぐことのできる原因もあるのです。

NICU(新生児集中治療室)

未熟児で生まれると、NICU(新生児集中治療室)に入り慎重に経過を観察しなければいけません。「生まれた時にガラスのケースに入った」という話を聞きますが、これはNICUのことです。

NICUにはいる赤ちゃん全てが未熟児というわけではありません。何らかの問題を抱えている赤ちゃんや、出生時のトラブルで経過観察が必要な赤ちゃんもいます。

実際のところ、未熟児は最初のうちだけNICUに入り、退院が遅れるという印象しかもっていない大人もいます。体重さえ増加して基準をクリアすれば退院して、普通に育てられると考える人もいるかもしれません。でも本当は、もう少し考えることがあります。

未熟児で生まれることで、感染症や合併症にかかる確率が増えます。大人では想像できないかもしれませんが、赤ちゃんは体重が少ないだけで体力が無いどころか、呼吸もままならないケースがあるのです。それだけ赤ちゃんにとって体重は重要なのです。

妊娠中に気を付けたいこと

妊娠中は太りすぎも妊娠中毒症の心配があります。そのため検診時に、体重増加を指摘されることもあります。でも、妊婦のダイエットは体型を絞ったり体重を落とすダイエットとは少し違います。

妊婦が体重制限を指示された場合は、鏡に立った体型を絞るのではなく、健康的な運動を取り入れたバランス良く栄養を摂れる食生活を取り入れてください。もちろん医師の指示に従います。

妊婦の場合は野菜を多く取ってお菓子をやめるなど、お腹の赤ちゃんへ贈る栄養の内容が大事です。どんなにカロリーが低くても、ダイエット食品だけの食事では赤ちゃんの成長に使われる栄養としては満点になりません。

野菜で300キロカロリーの食事と、お菓子類で300キロカロリーのオヤツでは赤ちゃんに届く栄養の中身が全く異なります。赤ちゃんにどんな栄養素を運びたいのか、考えてみましょう。

妊婦への気遣いも必要

妊婦への気遣いも必要

未熟児の出生率が増加してる原因は、妊婦だけの責任ではありません。妊婦の体型変化や食事をサポートできない周囲にも考えてほしい問題です。

妊娠中は、出産に向けて腰回りや体全体がふっくらします。赤ちゃんの成長に伴って、お腹も前へ膨らみます。これは妊婦なら当然のことです。

妊婦のこうした変化を理解している人は、ふっくらしてきた体型に「赤ちゃんが成長している」と思いますが、あまり理解しきれずに「こんなに太って」「どんどん太ってきた」と言う人もいます。

妊娠中の体重増加や体型の変化に悩むのは、妊婦自身です。そのため、周囲の不用意な一言や冷たい態度で心が傷つくこともあります。

妊婦が太らないように体重を気にしすぎたり、食事制限をしすぎる結果にならないように周囲の理解が必要です。妊娠中の過度なダイエットを勧めることは厳禁です。

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