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過食症と妊娠

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ダイエットからの過食症

妊娠前に過酷なダイエットをすると、体調に影響するほか、精神的なストレスから過食症に陥る危険があります。過食症は摂食障害(せっしょくしょうがい)といった食生活と密接な病気です。

出産にむけて体調管理をする一方で、医師からの体重制限や妊娠による体型の変化に悩む妊婦さんは多くいます。そのストレスが逆に、過食症や下剤を使った間違った減量法に繋がります。

体重管理や体型変化で強いストレスを感じている人や、自分の体型や体重に強く関心をもっている人は過食症になる可能性があると言われています。特にダイエットが趣味になっている人は、ダイエットが成功しないストレスや自責から摂食障害を引き起こしやすくなります。

正しい体重管理と背中合わせにある、摂食障害による過食症を紹介します。あてはまる項目があった時は、もう一度自分の食生活を見直して、ストレスをため込まないようにしてください。

過食症の症状

ダイエットからの過食症

過食症の症状を簡単にあげます。どんな症状を強く感じるかは人それぞれです。その中でも、食べ始めたら止まらない、むちゃな食べ方を止めようと自制心がきかないことが大きな特徴です。

過食症の症状が出ている時は、目の前の食事を食べ続けてしまいます。でも食べ過ぎた後は、我に返って冷静に自分自身を反省します。食べ過ぎたことを恥ずかしいことだと反省するので、周囲には隠したいと考えます。

嘔吐・下剤を神頼み

過食症の症状が出始めると、食べ過ぎた自分を反省します。この繰り返しで、自分の体の不調や過食症を自覚します。過食症になっている人の多くは真面目でしっかりした人なので、過食症状を見逃しません。それでも抜け出せないのが過食症の怖いところです。

過食をしてしまって反省すると、失態(食べ過ぎてしまったこと)を正そうと考えます。ここで嘔吐や下剤を利用して、短時間で全て無かったことにしたくなります。

嘔吐や下剤で、過食を無かったことにするのは過食からの「逃げ」であり、責めて恥ずかしい自分を元に戻したいという願望でもあります。

本人はどこかで「このままではいけない」と感じながらも、過食が治らない限りは嘔吐や下剤も続けてしまいます。早くトイレに行こうと、利尿作用のある薬をのんだり、水分を沢山摂ってむくんでしまうこともあります。

嘔吐は「吐き癖」といって、指を口の奥に突っ込んで吐くことに慣れてしまいます。下剤や利尿剤は腸を痛めるうえに、生理不順や体調不良の原因になるので、なんの解決にもなりません。ただ、その場で食べた物を出しているに過ぎないのです。

過食症と妊娠

過食症と妊娠

過食症と妊娠は関係ないように見えるかもしれませんが、過食症の影響が妊娠に悪影響を与えることがあります。先に説明した下剤や利尿剤の乱用は、生理不順や無月経をひき起こす要因です。

手足の冷えや、貧血もひき起こしやすく、妊娠するために体を温めたり貧血を予防する努力を泡にしてしまいます。他にも、食生活の乱れによる低血圧や手足のむくみ、神経組織のけいれんが現れやすくなります。

妊娠中は喫煙や飲酒を後悔したり、自分のことを反省する機会があります。この反省がストレスとなって、重くのしかかるときは過食行動に走りやすい時です。

同じように、妊娠を考えている人も「なんで今月妊娠しなかったのか」と自分の体や生活について悩んでしまうことがあります。これも、妊娠するまでストレスとして蓄積されます。

妊娠中は体型変化や体重増加を気にすることが多々あります。でも、これを自己管理の低さだと思い詰めないでください。もしも自分を責めるしかない時は、「お腹の赤ちゃんのために体が変化している途中」だと考えてみてください。決してこれが自分の最終形ではないと考えましょう。

妊娠・出産の前に完治するのは容易ではありません。過食症は風邪などの病気と違って、薬で治る病気ではないからです。過食症を完治するためには医師の指導のもと、生活習慣や食生活を見直す必要があります。そして何より、精神的ストレスと向き合うことが大切です。

妊娠・出産を考えている人は、ストレスによって過食症という摂食障害におちいる危険があることを知ってほしいです。真面目な人、真剣に頑張っている人ほどストレス解消を後回しにしがちです。時には自分第一に楽しめる日を作ったり、ストレス解消法も考えてみてください。

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