コンタクトレンズ使用時に気をつけたいポイントを紹介します。コンタクトレンズは用途によって色や装用時間を自由に選べ、メガネを使用しないで済むところが便利です。その反面、自己管理が徹底されないと目を傷つけたり、視力を落とすきっかけを作ってしまいます。
コンタクトレンズはそれぞれ装着時間が定められています。指定された最長の装着時間が限度で、その時間内ならコンタクトレンズを安全に装着できると奨められています。
例えば、目の違和感や不調がないからと連続装着時間が8時間となっているのに、12時間近く装着したり。慣れてくると装着時間を気にしない人もいるようです。
いくら酸素を通して目を傷つけないコンタクトだとしても、眼球にカバーのように張りついているのですから目にも休息は必要です。
連続の装着時間を無視して、長時間外さないでいると目が乾いて潤いがなくなったり、目の表面が傷ついたり細菌が付着するきっかけになります。長時間使用するほど、目も疲れてしまうと考えてください。
コンタクトレンズには、一見わかりませんが目には見えない汚れがついています。これを放置すると眼球に異常をもたらします。
汚れには体から自然と付着してしまうたんぱく質や、汗や化粧品から発生する皮脂汚れ、涙に含まれている塩分が時間とともに小さな結晶のような塊になったもの等です。どれも気をつけていれば付着しないというものではありません。使い続ければ付着してしまう汚れです。
洗浄や保存が適当になってしまったり、目に合わないときは1日使い捨てタイプが便利です。アレルギー性の結膜炎になりやすい人も、使い捨てタイプなら常に清潔が保てます。
コンタクトレンズは専用の容器で保存しましょう。保存液にしっかり浸けないと、乾いて硬くなってしまいます。そうなると装着できなくなるので、たっぷりの保存液に全体を浸してください。
ちなみにコンタクトレンズばかり気にして、保存容器が汚れたままの場合は、せっかく洗浄したコンタクトレンズもまた雑菌で汚れてしまいます。
保存容器も流水で洗って、しっかり乾燥させて清潔に使用してください。いくつか容器を用意すると楽です。
コンタクトレンズを購入する前には、必ず眼科で現在の目の状況を確認してください。視力が変わっていたり、乱視がはいった場合はそれまでのコンタクトレンズの処方では合いません。
目の状態に変化があっても処方を変えずにいると、結果的にもっと視力が落ちてしまったり、目にとって良いことがありません。
コンタクトレンズはとても便利ですが、出産時や産後の入院中はメガネに切り替える人が多くいます。
出産は何時間かかるかわからないうえに、時間ごとに目のケアができるほどの余裕はありません。そのため、時間を気にした目のケアができない状況ではメガネのほうが便利なのです。
視力が心配でコンタクトを使用している妊婦さんは、出産前にメガネも用意しておきましょう。産後は夜中も授乳するので、その都度コンタクトレンズをするのも大変です。
赤ちゃんが成長すると、今度はママの顔を触りたがる時期があります。そんな時はメガネをとろうとしたり、ちょっと危ない時もあるのでコンタクトレンズのほうが楽になります。だから、産後ずっとコンタクトレンズが不要になるわけではありません。
昼夜関係なくお世話する家庭内ではメガネ、買い物や散歩ではコンタクトというように使いわけて、目が疲れないようにしてください。
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