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パパに読んでほしい、大人の風しん

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風しんウイルスについて、感染時の症状や予防対策を男性目線で、わかりやすく解説します。どうして男性側の風しん対策が必要なのか、ママや赤ちゃんに心配な先天性風しん症候群を簡単に説明しています。

風しんウイルス潜伏期間と感染期間

風しんウイルスの潜伏期間は、だいたい2~3週間だと考えてください。感染してから発症するまでの期間が長いのが特徴です。

感染しても普通に仕事や外出をしている大人がほとんどです。しかも症状が出ているときは、すでにウイルスを保持しています。

症状が発症する1週間前あたりから、ウイルスは伝染力をもって患者の飛沫に含まれています。ということは、症状がでる1週間前から咳やくしゃみの飛沫には、風しんウイルスが含まれていることになります。

その後、発疹が出てから5日間ほどは感染力が続きます。症状が治まり始めても、まだ感染力が残っていることを忘れないでください。

大人の風しん初期症状

先ず、大人が風しんウイルスに感染した場合、以下の症状があらわれます。風しんは赤い小さな発疹が有名ですが、その前から初期症状が始まります。体調の悪い時は、必ず病院で症状を確認してください。経過に注意してください。

初期症状だけでは、風邪や他の病気とも考えられるので判断が難しいところですが、この時点で、人ごみや妊婦との接触を控えめにすると感染拡大が予防できます。

やがて、風しん特有の赤みのある発疹があらわれます。顔や耳の後ろから始まりやすく、3~5日継続して自然と消えていきます。

倦怠感や微熱がある時は、発疹の有無やリンパ節の腫れがないか観察してください。

先天性風しん症候群とは

先天性風しん症候群(せんてんせいふうしんしょうこうぐん)は、風しんウイルスに感染した大人には発症しません。

先天性風しん症候群は、風しんウイルスに感染した妊婦の母体から、お腹の赤ちゃんへウイルス感染がおこった時に、胎児に対してあらわれる症状です。つまり、生まれる前の赤ちゃんにあらわれる症状です。

もしもお腹の中の赤ちゃんが、風しんウイルスに影響を受けると、難聴(耳のトラブル)・白内障(目のトラブル)・心疾患(心臓関連のトラブル)・体や精神の発育の遅れなどを持って生まれる可能性があります。これらの障害をもっていることを先天性風しん症候群と呼びます。

風しんウイルスに感染した、全ての胎児が先天性風しん症候群になるとも限りません。「難聴だけ」「白内障だけ」というように、限定した症状だけがあらわれるケースも多く、胎児への影響が予測できないことからも、多くの妊婦が風しんウイルスを警戒しています。

特に妊娠初期(妊娠12週まで)の妊婦が風しんに感染すると、お腹の赤ちゃんは先天性風しん症候群になる可能性が高いと言われています。

妊娠中期以降、お腹が大きくなると妊婦の体を気遣うシーンも増えます。でも、先天性風しん症候群に関しては、お腹も目立たない妊娠初期が最も危険なのです。

パパにできる風しん対策

2013年の風しん患者は男性が半数以上を占めているのに、パパの風しんウイルスに対する知識は、妊婦よりも少ない傾向です。

でも、今年の風しん患者の特徴は20~40代の男性患者が圧倒的に多いことです。

パパが風しん対策を心がけることは、妊婦やお腹の赤ちゃんへの風しん予防に繋がります。

手洗い、うがいをこまめに

手洗い

風しんウイルスが飛沫感染です。電車やバスのつり革、エレベーターや階段の手すり、ドアノブなど家庭外で感染場所は沢山あります。手指の清潔と、うがいでウイルスの侵入を阻止してください。

疲れをためない

ウイルス感染しやすいのは、体が疲れている時や免疫力が低下している時です。

疲れている時や体調が悪い時は、しっかり栄養をとって休息時間を作ってください。無理して人ごみに出掛ければ、風しんウイルスの感染機会が増えてしまいます。

流行時はマスク着用

気温の高い季節はちょっと大変ですが、飛沫感染する風しんウイルスには、マスクの着用が効果的です。もしも周囲で風しんに感染した人がいる場合は、特に気をつけてほしいです。

風しん抗体検査

風しん対策で最も有効視されているのが、予防接種です。風しんは1度抗体がつくと大丈夫だとも言われますが、実際に抗体があるか知らない大人も多いようです。

先ずは、予防接種を受ける前に、風しんウイルスに対する抗体を保持しているのか調べてもらいましょう。特に20~40代では、女性よりも男性の風しん抗体保持者が少ないそうです。

また、幼少時に風しんの予防接種をした人でも、なかには抗体が弱まっていたり消失している人もいるそうです。家庭に妊婦がいる場合は、どちらにしても風しん抗体の有無は確かめておくと安心ですね。

予防接種を受ける

風しんウイルスの抗体がなかった場合は、大人も予防接種を受けてください。現在は、生後1歳を過ぎたら風しんワクチンを接種しますが、大人も風しんワクチンを受けることができます。

予防接種に関しては、夫婦で接種することが望ましいのですが、妊婦の場合は接種できません。その時は男性のみ予防接種をして家庭内に風しんウイルスを持ちかえらないようにします。

予防接種の料金は、地域や自治体によって助成される場合もあります。大人の風しんワクチンの予防接種には保険が適用されないので、助成があると助かります。ただし、助成があれば接種希望者も増えるので、早めに行動することをおすすめします。風しんの予防接種について

ワクチンについては、副反応が心配です。不安なことは質問して、納得してから予防接種をうけるように心掛けてください。

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