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妊婦も注意!ドライアイ対策

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妊娠中もデスクワークや長時間のパソコン、スマホの利用で目が乾きませんか?乾燥しやすい秋のドライアイ予防方法と疲れ目解消方法をわかりやすく説明。

ドライアイ3タイプ

涙液減少型(るいえきげんしょうがた)

ドライアイ

ドライアイのなかでも、涙そのものの分泌量が減少するのが涙液減少型。まばたきをしても目の表面が十分に潤いません。例えば目に花粉や砂埃など異物が入ったときや、悲しいときは涙が出ます。でも目の表面を潤す働きとしての涙の分泌が少ないのが特徴です。

涙液減少型は、シェーグレン症候群が原因になるケースもあります。シェーグレン症候群は疲れ目や光をまぶしがったり、粘度の強い目ヤニが出ます。患者の多くは女性で、病院での治療が必要です。

涙液蒸発型(るいえきじょうはつがた)

ドライアイのなかでも、マイボーム腺の分泌が減って涙の質が低下している状態です。マイボーム腺は目のふちにある脂質を出す穴。つまったり委縮すると脂質が出ずに涙の油分が減ります。

季節の変わりめや冷暖房で乾燥した環境が加わると、涙が必要以上に蒸発して目が見えにくくなったり不快に感じることが増えます。

涙液蒸発型はコンタクトレンズの長時間装着、PCの長時間使用者に多くみられます。不快感に気づきながらも目薬でやり過ごして悪化させることが心配です。

BUT短縮型

ドライアイの中でも涙はしっかり出るのに、流れてしまうばかりで目の表面に潤いが定着しないのがBUT短縮型のドライアイです。BUTはBreak Up Timeの略で涙がつくる潤いの膜が壊れるまでの時間を指します。

まばたきで涙が分泌され、通常その涙は角膜表面に10秒以上停滞します。でもBUT短縮型はもっと短時間で涙が流れます。

BUT短縮型の原因に、涙を目の表面に涙をとどめるムチン層の低下があります。ドライアイの中でも新型と考えられ、若者に多い症状です。

ブルーライトはほどほどに

スマホやパソコンに使われる液晶モニターに見られるブルー系の光は「ブルーライト」です。ブルーライトは目に見える光のなかで最も紫外線に近い、強い光です。

モニターを見るときは集中して、まばたきが減ります。長時間眺めると目が疲れるだけでなく、目のピント調節機能が低下したり睡眠障害を引き起こすことも。液晶画面を見るときは時間に注意。まばたきを意識して、仕事中も目の休息タイムを取り入れましょう。

妊娠中のデスクワークではドライアイから肩こりや疲労感、頭痛による疲労を感じやすくなります。根を詰めすぎないように心がけたいですね。ブルーライト用の保護メガネもおすすめです。

潤いと保護重視の目薬

ドライアイ対策の目薬の選び方は、まず涙成分に近い塩化カリウムや塩化ナトリウムが使用され、かつドライアイで過敏になった角膜を刺激しないように防腐剤不使用を選んでください。

気をつけてほしいのは充血対策の目薬です。目の血管を収縮させて充血症状を抑えると、涙の分泌も減少することが心配。細菌感染を予防するためにも目薬をさすときは、まつ毛に触れないようにします。

妊婦健診や出産時の病院でも、目が乾いたと感じたら使えるように持ち歩くと安心です。キャップにほこりが付かないように注意。

目の血行促進

目を閉じて力を入れたり抜いたり、手のひらをそっと当てます。同じように目を左右上下に動かすと、目の筋肉がほぐれます。パソコンなど同じ姿勢でブルーライトをに続けたときにおすすめ。

アイマスクや蒸しタオルで温め、冷やしたタオルやジェルパッドで冷やすことを繰り返すのも血行促進、疲労回復に効果的。出産時の病院や職場では、市販の使い捨てアイマスクがおすすめ。香り付きはリラックス効果もあるので試してください。

加湿する

季節のかわりめや乾燥しやすい季節の加湿器は、たいていノドや肌の乾燥対策ですが、目の乾燥にも効果的。職場で加湿器をデスクに置けないときは、インテリアのような卓上の紙タイプが便利。様々な色や形を選べるので、リラックス効果も期待できます。

コンタクトレンズは時間を守って

ドライアイは目の表面が乾くことが大きな原因なので、コンタクトレンズは指定の時間内しか使用しないこと、合わないコンタクトレンズは使用を中止して眼科に相談しましょう。疲れたら眼鏡に切り替えて休息させることも大切です。

違和感があったら眼科へ

目のかすみやゴロゴロ、光に過剰反応したり疲れがとれないときは目がヘルプサインを出しています。「たかが目の疲れ」と我慢すると肩こりや頭痛、疲労感など全身トラブルや視力低下に繋がります。

ドライアイだと思ったら、早めに眼科に相談しましょう。産後はゆっくり診察を受ける時間もタイミングも激減します。妊娠中の早めの診療で、悪化を防ぎたいですね。

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