2006年4月22日から横浜市で日本産科婦人科学会があり、90%以上の妊婦が葉酸の摂取が足りないと警告を出しました。
妊婦や若い女性に大切な栄養素である「葉酸」を、厚生労働省公表の摂取量の目安よりも多く摂取している妊婦は7.5%で、90%以上の妊婦が摂取不足なことを横浜市立大学などのグループが突き止めた。足りないと胎児の先天異常や妊婦自身の貧血・妊娠中毒症などにつながる。22日から横浜市で始まる日本産科婦人科学会で発表する。
妊娠5カ月目の妊婦53人に食事内容を聞き取り調査し、妊娠中の2カ月間の摂取量を推計した。平均摂取量は1日当たり275マイクロ(マイクロは100万分の1)グラムだった。厚労省は、妊娠可能な年齢の女性は1日に400マイクログラム以上摂取することが望ましいとする指針を2000年に公表。この目安を上回った女性は全体の7.5%にとどまった。
胎児の先天異常には、妊娠中よりもむしろ妊娠前の葉酸不足が影響しているとされる。ただ食習慣は短期間には変わりにくいため、こうした不足状態が妊娠前から続いていた可能性が高い。
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