06年1月31日に食品安全委員会は大豆イソフラボンを含む特定保健用食品の大量摂取が、妊婦さんのからだに影響する恐れがあると発表しました。
食品安全委員会によると大豆イソフラボンを含む特定保健用食品を過剰に摂取すると、ホルモンのバランスが崩れる恐れがあるとのことです。
02年の国民栄養調査などで、大豆イソフラボンの1日の安全な上限量は現在70~75ミリグラムとしています。
今回発表されたのは大豆イソフラボンの過剰な摂取への注意です。日常の生活以外に追加摂取できる量を30ミリグラム以内に抑えるべきで、妊婦さんや乳幼児に対してはこの追加摂取を勧めないということです。
内閣府食品安全委員会事務局が公開している、大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&Aのページでは、妊婦と大豆イソフラボンの関係を次のように示しています。
*以下食品安全委員会引用個所
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妊婦(妊娠の可能性のある方を含む)、胎児、乳幼児及び小児については、十分なヒト試験のデータがなかったことから、動物試験の結果も考慮し、健康影響の可能性を推察しました。
妊娠動物を用いて、高濃度の大豆イソフラボンを投与した試験において、胎児の生殖機能への影響等を示唆する報告がありました。
また、大豆イソフラボンを含むフラボノイドには、トポイソメラーゼⅡ阻害作用があります。
さらに、妊婦(妊娠の可能性のある方を含む)が、大豆イソフラボンを追加摂取することに関する有益性を見出せないと考え、妊婦(妊娠の可能性のある方を含む)が、特定保健用食品として大豆イソフラボンを日常的な食生活に上乗せして摂取することは、推奨できない、としました。
なお、胎児は自らその摂取をコントロールできないため、妊婦(妊娠の可能性のある方を含む)を対象としております。
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*以上引用個所
*以下朝日新聞引用個所
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「大豆イソフラボン」について食品安全委員会の専門調査会は31日、過剰摂取に注意を促す報告書案をまとめた。
ホルモンのバランスを崩す恐れがあるとして、通常の食生活に加え特定保健用食品などで1日に追加的にとる安全な上限量を30ミリグラムとした。特に妊婦や乳幼児に対しては「追加摂取は推奨できない」としている。
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*以上引用個所
*以下毎日新聞引用個所
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大豆に含まれ、女性ホルモンに似た作用のある化学物質「大豆イソフラボン」について、食品安全委員会新開発食品専門調査会(上野川修一座長)は31日、厚生労働省の特定保健用食品(特保)として日常の食事とは別に摂取する場合は、1日の摂取量を30ミリグラム程度に抑えるべきだとする評価書案を大筋でまとめた。
ただし、「(一般の)大豆食品の安全性を問題にしているわけではない」とし、特保として上乗せ摂取する場合の評価であることを強調している。
大豆イソフラボンは、豆腐や納豆などに含まれる。評価書案によると、乳がんや骨粗しょう症の予防効果があるといわれる。一方で、乳がん発症や再発のリスクを高める可能性なども考えられるため、調査会が摂取上限の目安を審議していた。
調査会には、食べ物からの摂取量が平均的な閉経前の日本人女性21人に大豆イソフラボンを1日約57ミリグラムずつ追加摂取させると、血中の女性ホルモン濃度が約3割低下したなどの試験結果が提出された。調査会はこのデータなどから、特保として上乗せ摂取する場合の安全な上限値を57ミリグラムの約半分の約30ミリグラムと設定した。【高木昭午】
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*以上引用個所
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