ノロウイルスは冬の寒い時期は感染しやすい病気で、ウイルスが胃腸に影響すると、腹痛や嘔吐、発熱と筋肉痛などの症状を引き起こします。
ノロウイルスは感染性胃腸炎や食中毒を引き起こします。体調が弱っている時は重症化しやすく、妊娠中はとくに避けたい症状です。しかもノロウイルスはワクチンがないので、予防するには自分で頑張るほかにありません。
妊娠中に注意したいのは、ノロウイルスに感染した症状で胃腸が気持ち悪くなったり吐き気、腹痛が起きても妊娠中のつわり症状だと我慢して、診療が遅れることです。
最初から症状が目立つ場合は、つわりや風邪とも違うと判断しやすいのですが、時には初期症状が胃腸の気持ち悪さだけだったりもします。
妊娠の可能性がある人は、全ての不快症状をつわりと自己判断せずに医師に確認してもらいましょう。妊娠初期の嘔吐による脱水症状や食欲減退は、お腹の赤ちゃんにもストレスを与えます。ウイルスによる嘔吐は冷や汗が出るほどです。
妊娠後期に入ると腹痛による下痢が、大きなお腹に負担をかけます。出産を控えて産道の細菌感染も防がなければなりません。下痢気味の時はビデやシャワーで清潔を心がける必要があります。
ノロウイルスは飛沫感染で周囲に広がります。
ウイルスは口から体内に侵入します。
感染している人の便や嘔吐物にもウイルスが付着しています。
ノロウイルスに関しては、上記の3ポイントを気にしてください。ウイルスは口から入りますが、直接入るわけではありません。
例えばノロウイルスに感染している人がくしゃみをしたり、それを手で押さえて飛沫がつきます。その手で電車やバスの吊皮を持つと、次に吊皮を持った人にウイルスが伝染します。ドアノブでも同じです。
妊娠中で仕事や外出をセーブしている人は、感染しやすい場所に行かないぶん安心ですが、感染しないわけではありません。スーパーの商品も不特定多数の人が触ります。日常生活でノロウイルスを100%シャットアウトすることは難しいものです。
ノロウイルスは二枚貝にも多く発見されます。汚染された貝は見た目では判断できません。ノロウイルスに汚染された貝を、生や加熱の足りない状態で食べてしまうと食中毒の症状が出る危険があります。生の貝類には十分、気を付けてください。
手洗いをすることで、爪やシワに入り込んだノロウイルスを除去します。ノロウイルスは口から体内に侵入します、口や顔を直接触る手指の消毒をするだけでノロウイルスの侵入を大きく防ぐことができます。
吊皮や手すり、ドアノブなど不特定多数の人が使っているものを使用した時は、早めに手洗いや手指消毒を心がけてください。ウイルスは故意に付着させられるものではありませんが、多数の人が心掛けると感染も減ります。
赤ちゃんや小さい子どもが周囲にいる場合は、おむつ交換時に便や尿が手につくことがあります。とっさに、おしり拭きで対処しますが、最後はしっかり手洗いも忘れずに。おしりふき出は指の間や爪の隙間に入り込んだウイルスを完全除去できません。
細かいところでは、公共施設や会社のトイレの便座も気を付けて下さい。汚れは目に見えないことがあります。便座を使用する前に除菌スプレーや除菌シートを使うと衛生的です。
妊娠中のノロウイルス治療。嘔吐や下痢症状の水分補給や食事、睡眠のとりかた、家事をどこまでやるべきか妊婦目線で考えています。妊娠中のノロウイルスの治療について詳しくはこちら→
ノロウイルスのワクチンは、現時点では完成されていません。というのも、ノロウイルスは突然変異しやすいRNAウイルスなので、狙いを定めるウイルスが特定しにくいのです。インフルエンザウイルスは培養してワクチン生成に役立てますが、ノロウイルスではそれも困難だと言われています。
ノロウイルスの感染力の強さ、集団感染の多さからもワクチンへの要望は高まっています。他国でも臨床試験は行われていますが、高い効果が持続できるワクチンはもう少し先の用です。
このことからも、現時点では最も確実なノロウイルス対策は自分で予防することです。ノロウイルスに関してはワクチンや薬に頼らない、手洗いうがいを始めとした毎日の心掛けが効果的です。
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