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妊娠中のカンジダ膣炎

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カンジダ膣炎とは、カンジダ真菌が体調の変化などで増殖して起こる症状です。カンジダ真菌は、もともと人間の口の中や皮膚に常在しているので、人間にとっては身近な菌です。

カンジダに属する種類の真菌は100種くらいはあり、その数種の中でも、人間の体に症状を出すのはカンジダ・アルビカンスという真菌です。体調を崩したりストレスをためて疲れが出ると、カンジダ・アルビカンスに感染して痒みや発疹をおこします。

まだ詳しくは解明されていませんが、妊娠中の女性に発症しやすく、妊婦検診でカンジダ膣炎と診断されることは珍しくありません。

他には、その他の治療のために抗生物質を処方されて、抗生物質の内服が原因でカンジダ膣炎になるケースもあります。ピルの服用でも同じようなことが言えます。

カンジダ膣炎の症状

妊婦のカンジダ膣炎

カンジダ膣炎の症状は、痒みより先におりものが変化します。ですから、おりものの変化が見つかった時点で医療機関の診断を受けて早期治療を行うことで、外陰部などの痒みは予防することができます。カンジダ膣炎は最初は膣内で発症するので、症状が当てはまったらすぐに診察をお願いしましょう。

特に外陰部の痒みは、症状が現われると我慢できない程です。我慢できずにかき壊してしまうと、デリケートな部分に炎症を起こしがちです。この痒みは強烈で、痒みに耐えきれずに受診する人が多いのです。

これらの症状は外出時は人目につかない部分ですが、痒みや腫れた痛みが辛く、歩くと症状の出ている皮膚に下着や衣類がこすれて痛みを訴えることもあります。太もも部分がこすれて赤くなると、皮膚の薄い部分なのでみみず腫れになることもあります。

1度腫れてしまうと。入浴時に染みたり下着がはきにくくなったりと、ストレスが溜まるような症状に悩まされることが多くなります。

あまりの痒さに、かき壊したり、症状を放っておくと、みみず腫れのように皮膚が腫れあがったり色素沈着で肌が黒ずむこともあります。

妊婦はカンジダ膣炎になりやすい

妊娠中は体に様々な変化が起こります。妊婦にとっては当り前の変化が、カンジダ菌にとっては増殖のきっかけになります。

高温多湿の状態で、妊娠中のおりものの増加、つわり等で食欲が落ちて体力が低下した時など、どれもカンジダ菌の増殖を促す要因になってしまいます。かといって、妊娠による体の変化は簡単に変えることができないものです。

カンジダ菌の増殖しやすい状態と分かっていながら、妊娠中の体を変えることはできません。カンジダ菌の増殖予防が完全にできないのです。

それでも、膣が普段と違うことを恥ずかしくて言えないこともあります。妊娠中は検診も経過によって、膣までは受診されない時もあります。その為、受診が遅れて症状が悪化しがちです。

妊娠中は、不潔にしているとカンジダ膣炎を発症するのではありません。妊娠による体の変化で、カンジダ真菌が増殖しやすい環境になってしまうというだけなのです。カンジダ膣炎の治療や予防については次のページで説明いたします。


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