どんなに気をつけていても、肝斑(かんぱん)が必ずできないという確約はありません。もし肝斑ができてしまったら、専門医に相談して早期治療で肌に残らないようにします。
ちなみにシミができたから美白しようと紫外線対策をしても、肝斑の直接は影響しません。つまり、通常のシミに対する美白や紫外線対策では肝斑を消すことができないのです。
同じようにレーザー治療も、通常のシミには効果的でも肝斑(かんぱん)には効果がありません。逆にレーザーの刺激で色味が濃くなって悪化する恐れもあるので気をつけてください。
ちなみにピーリングやフォトフェイシャルによる治療もありますが、完全に肝斑を消すことが保障されてはいません。外部からの治療だけでは、肝斑を消すことは困難だと考えられます。
いずれにしても、肝斑の治療には通常のシミとは異なる治療法が有効で、通常のシミに有効なレーザーには注意してください。
肝斑(かんぱん)と診断されたら、内服薬としての治療はトラネキサム酸が効果的だと言われています。トラネキサム酸は色素沈着を抑制する働きがあり、ビタミンCとの相性も良いので2つをセットで内服する方法もあります。
肝斑治療の内服期間は数ヶ月で、しばらく内服し続けることで効果が出るようです。数日では意味がありません。人それぞれですが、早いと1ヶ月で効果が出始めると言われています。継続が大切です。
塗り薬の場合は、肌表面から侵入するのでトラネキサム酸のように原因である体内には大きな影響をもたらしません。しかし、肝斑の現われている肌表面の悪化を防ぐ保護が期待できます。
治療ではありませんが、妊娠・出産によって肌の状態が変わることがあります。それまで合っていた化粧水やメイク用品が合わなくなることもあります。
塗り薬を使用する際は、医師の判断を仰いでからにすると安全です。肌の弱い人は目立たない場所で試してから使用します。妊娠・出産で肌が、更に敏感になってしまうこともあるからです。
肝斑(かんぱん)の治療には様々な方法が挙げられますが、内面の努力も肝斑の治療には大切です。ストレスをためて肝斑が現われることがあるように、ストレスや疲労は肝斑の原因の1つです。
毎日の生活で疲れを溜めていると、疲労やストレスが肌荒れにも繋がります。自分自身の体や肌を労わることも大切なことです。通常のシミの治療と違う点は、こうしたリラックスが多きく影響することです。
特に妊娠中は疲労が溜まりやすく、つわりで食事のリズムや栄養バランスも崩れがちです。ゆっくり休んで、リラックスした状態になればお腹の赤ちゃんにも良く、肝斑の発生と広がりを抑えることができます。