妊娠中にお腹が張るきっかけになる行動を、わかりやすく説明します。お腹の張りは子宮収縮や子宮を支える筋肉が影響します。疲労や負担を感じると張りやすくなるので何事もほどほどに、ゆったりと過ごしましょう。
くしゃみや咳をすると、自然とお腹に腹圧がかかります。子宮にも刺激を与えるので何度も繰り返しているとお腹が張ってしまうこともあります。
花粉症などアレルギーの影響でくしゃみが連発しやすい、気管支が弱くて乾燥する季節は咳が出やすいなどあらかじめわかっている体質の妊婦さんは、早めの対策をおすすめします。
妊娠中もくしゃみや咳は我慢できないので、鼻やのどに効果的な香りのお茶や免疫力を高める食品がおすすめです。妊娠中であることを伝えて、耳鼻科でケアすることもできます。
妊娠中のくしゃみや咳で突然お腹に強い力が加わるので、お腹が張りやすくなるとズキンと痛みを感じることもあります。妊娠中期以降は、腹圧から尿漏れしやすくなることも覚えておいてください。
妊娠中は買い物や掃除で重い荷物を、なるべく持たないようにします。重い荷物を持つときに腕の筋肉を使いますが、持つ瞬間や歩くいているときはお腹にも力が入ります。
お米の袋など、スーパーの買い物でも買いすぎて重たくならないように注意してください。家族と行くときに重たい食品をまとめ買いして負担を減らしましょう。
とはいえ、常に荷物を持たずに生活するのも難しいものです。いつでも買い物を手伝ってもらえるとも限りません。買い物が大変なときは宅配サービスも活用してください。妊娠中や子育て家庭へのメリット特典も多いので、重たい荷物や天候不良の続くときは助かります。
妊娠中は赤ちゃんの生まれたあとの室内つくりをする家庭も多いです。これをきっかけに不要なものを処分したり、大掃除になることもあります。本の束などまとまるとずっしり重たいゴミにも注意しましょう。かがんで重たい荷物を持とうとすると、お腹に強い負担をかけます。
妊娠中期の安定期以降は運動を取り入れながら、むくみや体重管理をすすめることが安産にも繋がります。安定期は比較的すごしやすく、マタニティスポーツを始めるのもおすすめですが時間には気をつけてください。
体調が良いからといって予定以上にストレッチ体操をしたり、予定よりも長い距離をウォーキングすることで体に疲労がたまって、お腹がはることも心配です。
マタニティスポーツは疲れや体調不良を感じなくても、決めた時間で終わらせることと休息をいれることが必要です。途中でお腹が張ってきたり違和感があるときは、いつでも中断してください。
運動中は「もうちょっと頑張ってみよう」と汗を流したり、記録を伸ばしたくなりますが妊娠中の運動に関しては、消費カロリーや運動量を優先しないことが鉄則です。「つらい」「苦しい」と思ったら、お腹が張りやすいサインです。ゆったりのんびり運動しましょう。
仕事で長時間の立ち仕事をしている妊婦さんは、こまめな休息で下半身の負担を和らげてください。ずっと立っていると子宮が足のつけ根を圧迫するので、子宮を支えている下半身の筋肉周辺の血行が悪くなりがちです。血行が悪くなれば足もむくみやすく、お腹も張りやすくなって悪循環です。
混雑した電車で立ち続けていると、お腹が張りやすい妊婦さんもいます。マタニティマークをつけたりマタニティウェアを着ていても、咳を譲ることは義務ではないし気がついてもらえないことも多々あります。基本的に混雑しない時間帯を選んで外出するほうが、お腹が張ったときも休みやすいメリットがあります。
気温が低いときに下半身が冷えやすい服装や足もと、寒い日の外出は血行が悪くない安いのでお腹が張るきっかけを作ります。
妊娠中は体、特に手足の末端を冷やさないように心がけてください。もちろんお腹そのものも冷やさない服装が安心です。妊娠中期以降は腹帯でお腹をサポートしながら保温します。お腹が膨らんできたらマタニティウェアなどお腹の下まで裾がある服を着てください。
気をつけてほしいのは寒い季節だけではありません。夏はクーラーで冷えた部屋にいることも増えるので、知らないうちに血行不良でお腹が張りやすくなります。ストレッチで体を動かしたり、冷風が直接当たらない場所で過ごしてください。足がパンパンにむくんできたら血行不良のサインです。季節を問わず、タオルケットやブランケットで下半身とお腹をカバーしてください。
妊娠中もセックスは可能ですが、色々な制約や注意点があるのも事実です。特にお腹が張るのは後からなので、ついつい気にせずに激しい運動をしないように気をつけてください。
妊婦自身しかわかりえない体の変化を伝えるためにも、途中でもお腹が張ってきたら中断すること、深い挿入は控えるなどパートナーと話しあうことをおすすめします。
お腹が張る原因は、無理な運動だけではありません。ストレスがたまっていると、お腹まで張りやすくなります。妊娠初期のつわり症状も、受け止めかたによって前向きに乗り越えたり、つらく苦しいものになることがあります。気分の問題と軽く考えず、ストレスも妊娠症状の1つとして解消できるようにしたいです。
最近ではストレスが赤ちゃんに影響することも指摘されています。特に赤ちゃんのアレルギーに影響するという説もあります。そもそも私たちはストレスをため込み過ぎて、胃に潰瘍ができたり穴があくこともあるのですから、子宮で育っている赤ちゃんにも少なからず影響を与えている可能性は考えられます。
妊娠中は周囲の心配やアドバイスが、逆に妊婦を悩ませたり疲れさせることもあります。これもストレスとなって蓄積されます。周囲に心配やアドバイスは産後も続くことが多いので、自分の気持ちを優先させたり、ある程度受け流しながら意見を取り入れることも考えてみましょう。ゆったりと構えてください。
妊娠中も仕事を続けている妊婦さんも多くいます。妊娠中期から産休にはいる人もいれば、仕事量を調節しながら臨月まで何らかの形で仕事に携わる人もいます。
妊娠中期にはいると、つわり症状もおさまる人は増えて安定期にはいりますが、実際は安定期だからといって産休前に我慢して働く人もいます。もうすぐ産休と思えば多少の疲れがでても頑張ってしまう真面目な妊婦さんほど、お腹の張りが心配です。
特に産休前や引継ぎが必要な業務では、期限が限られているので勤務時間的にも肉体的にも無理をしがちです。そんなときに、体に負担がかかってお腹が張りやすくなります。職場では、妊娠症状を周囲に理解してもらうことも忘れないでください。
妊娠中はお腹のふくらみや体型変化に合わせて、マタニティ用の下着と服に切り替えると楽に過ごすことができます。マタニティ用ではなくてもゆったりしたデザインで、締めつけずに着ることができる服があれば着回しできます。
マタニティウェアに抵抗があったり、着るタイミングがわからない、下着の選びかたがわからずに切り替えていない人に関しては、サイズに合わない服で体が締めつけられてお腹が張ることも心配です。
妊娠中は胸とお腹周辺のサイズ変化が目立ちます。妊娠中期ではお腹が胃を持ち上げるように圧迫するので、サイズの合わないブラをつけていると苦しくなります。妊娠中期~後期は子宮が大きくなって足の付け根を圧迫したり下腹部に重みを感じるので、きついショーツやボトムをはいていると、お腹まで圧迫されて張りやすくなります。
マタニティウェアは試着のできる店頭または、好きな時に注文できる通販を利用してお腹に優しいファッションを目指しましょう。産後も活用できる授乳兼用インナーを買えば、長く使えるので便利です。