切迫早産は妊娠22週から37週未満に赤ちゃんがうまれそうになることです。切迫早産の予兆でお腹の張るときの判断ポイント、病院に連絡するタイミングをわかりやすく説明します。
切迫早産(せっぱくそうざん)でお腹がはるときは、下腹部を中心に痛みを感じることが多いです。人によって表現方法も様々ですが「下腹部をギュッとつかまれたような痛み」「キューっと圧迫するかんじ」など感じかたは色々あるようですが、普段とは違う痛みに気がつく頃には切迫早産も進行している可能性があります。
なかにはズキンと強い痛みを急に感じて、驚く人もいます。痛みを感じた後にじわじわと下腹部が張る人もいるので、痛みや違和感を感じることと張りを感じることに順番も決まってはいません。
切迫早産の初期症状の張りが、いつもの妊娠中の張りとさほど変わらない痛みの人もいます。その場合はお腹の張りにこだわらずに、ほかにいつもと違う症状や違和感がないか確認します。
お腹の張りがつよく下腹部が緊張している、硬くなっている場合はすぐに力を入れるような動きはやめます。横になってやすんでください。30分以上同じような硬く張る状況が続いているときは病院に相談します。もしも出血や痛みが増して苦しいときは、様子をみずにすぐ連絡します。
お腹が張って違和感を感じたけれど、しばらくしたら張りも痛みも消え、その後もお腹が張らないときは子宮収縮や胎動の影響も考えられるので、切迫早産ではない可能性があります。
自分の妊娠症状を1日を通して観察してみましょう。お腹が張らないか、体調に異変はないか気にかけてください。切迫早産は初期症状だと「普段よりも強い張り」としか感じない人もいるそうです。我慢できるからといって、必ずしも問題がないとは言えません。しっかり休んで様子をみましょう。
お腹が張ってから様子をみて、張りが定期的に何度も繰り返していると気づいた場合は病院に連絡してください。規則的な張りや痛みは陣痛に繋がって切迫早産になる可能性があります。
病院で診察を受けてから張りがおさまって、入院せずに通常の生活に戻る人もいるのでお産が始まると決まったわけではありませんが、可能性があるだけに早急に診断をうけてください。
例えば張りが目立たなくても子宮口(しきゅうこう)が開き始めていたり、赤ちゃんが下がり気味な場合もあります。これらは診察をうけないとわからず、張りの様子だけでは自己判断できません。
お腹が張って、その前後で尿漏れとは違う水のようなものが漏れてきたら、羊水が漏れて破水(はすい)した可能性があります。お腹の張りが弱くても、すぐに病院に連絡して診察を受けてください。切迫早産に繋がることがあります。
赤ちゃんは羊水に包まれています。羊水は赤ちゃんに雑菌がつかないように守る役割も担っています。もしも羊水が流れ出て、膣内にむかって雑菌が侵入した場合は赤ちゃんに産道感染することが心配です。
羊水と尿漏れの区別もつきにくいのですが、判断は病院でもしてくれます。まずはナプキンを当ててください。シャワーやビデは禁物です。
切迫早産のほかにも出血で疑われる症状があります。お腹の張りや痛みが軽くても、必ず病院に相談してください。もしも出血が止まらないときはナプキンを当ててください。破水と同じようにシャワーやビデは厳禁です。
切迫早産ではお腹の張りがひどくなると、立ち上がったり歩くことができなくなる妊婦さんもいます。また、ほかにも妊娠中期以降の便秘でも下腹部が張って痛くて歩けなくなることもあります。ただ、これらを自己判断するのは危険です。まずは安静にして様子をみてください。
妊娠症状がつらいときは、結果はどうあれ病院に相談することをおすすめします。じっと休んでも痛くてつらいときや、普段と違う気がしたらすぐに病院に連絡してください。
お腹の張りに違和感を感じると、不安な気持ちが募ります。張りが普段と違うと感じても、決定的な違いを実感できないとますます落ち着きません。逆にその間に、切迫早産の症状が進んでしまうことも心配です。
お腹が硬くなってから気にするのではなく、なにも起こっていないときの普段の状態を知っておくことが、「お腹が張っているかどうか」という判断材料になります。
運動や無理な動きをしていない状態で横になってリラックスしてください。体の筋肉をつかわずにリラックスできる態勢がベストです。30分ほど下腹部や子宮のまわりをさわったり、目を閉じてどんな感じか気にしてみましょう。これが普段の張っていないお腹の状態です。
切迫早産の張りと区別するのは難しいものですが、普段からお腹の張りの状態を知っておくと「これはいつもと違う!」と妊婦自信も注意できます。少しでも自分で違いがわかれば、はやめに病院に相談するなど準備もできます。
お腹が張ったときは、お腹のどのあたりが張っているか、言葉で表すとどんな感じの張りか、痛みはあるか自己チェックしてください。時計をみて何分間張っているのか確認することも忘れずに。妊娠中期以降はお腹が張りやすいので、可能な限りお腹の張りを観察してみましょう。
お腹のはり自体は、子宮が成長する過程で感じることでもあるので多くの妊婦さんが経験するものです。お腹の張りが早産に繋がるとは限りませんが、心配になる気持ちは少しでも減らしたいものです。切迫早産の疑いがあるとき、お腹の張りで不安にならないように、普段の様子を知ることをおすすめします。
お腹の張りで病院に相談するかどうかを決めかねているときは、まずは相談することをおすすめします。というのも、お腹の張りは妊娠症状の1つにすぎず、医師や助産師さんは他の症状をみたり、子宮口や子宮の様子、赤ちゃんの心拍状態など家ではわからないことも診察して判断してくれます。ずっと不安になって過ごすよりも、診てもらうほうが安心です。
そのためには自分のかかりつけの病院を決めることが必要です。もっと正確に診断してもらったり、今後の予測をつけるためには妊婦健診に通うことも大切です。切迫早産になったときに、お腹のはりを相談できる病院があるというのは、とても心強いことです。
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