妊娠糖尿病ってどんな症状?検査方法や診断されたときの心構えなど、妊娠糖尿病をわかりやすく説明します。
妊娠糖尿病とは、妊娠中にはじめてみつかる糖代謝異常のひとつです。妊娠前から糖尿病だと診断されていたり、妊娠中もあきらかな糖尿病だと診断された場合は含みません。
妊娠中の女性の1割程度が妊娠糖尿病と診断されるので珍しい不治の病という印象はありません。誰でも発症する可能性がある症状だと考えてください。適切な指導のもとで体調管理を続けることで出産している人も沢山います。でも放置するとお腹の赤ちゃんにまで影響を及ぼしかねないので、早期発見・早期治療が大切です。
妊娠糖尿病は普段の生活で自己判断できません。病院で妊婦健診を受けると、血液中のブドウ糖の濃度を調べる「随時血糖検査」があります。この検査で基準値を上回ると妊娠糖尿病の可能性が疑われます。
血液中のブドウ糖は、妊娠中のエネルギーとして一定の濃度を保ちます。でもインスリンが不足してブドウ糖の濃度が保たれなくなると、血液中の糖が増えてしまいます。だから食事に関係なく妊婦健診では、そのときの血液中のブドウ糖濃度が平均的かどうかを調べます。妊娠初期から妊娠中期に随時血糖検査が行われます。
妊娠中期は随時血糖検査のほかに、「50gブドウ糖負荷試験(50GCT)」を行うこともあります。これは甘いサイダーのような50gのブドウ糖液を飲んで、時間とともに採血して血糖値が基準値に戻ろうとしているかを調べます。インスリンの働きが悪かったり分泌量が足りないと、なかなか血糖値が下がらなくなります。
妊娠糖尿病の検査は大きくこれらの2種類がありますが、妊娠中にこの検査をしたからといって外見から糖尿病だと疑われているわけではありません。妊婦健診では妊婦みんなをスクリーニングにかけて、妊娠糖尿病が悪化して母体やお腹の赤ちゃんがつらい思いをしないようにするのです。
尿糖とは、血液中にある血糖(けっとう)が通常なら腎臓(じんぞう)でろ過されて尿管で体内に再吸収されるはずなのに、血糖の量が一定の量よりも多くなって再吸収しきれずに尿に排泄されてしまったものです。
本来、血糖は血液中にあって赤ちゃんのエネルギー源として運ばれるので、必要な糖です。ブドウ糖とも呼ばれています。血液中の糖の値、いわゆる血糖値が1デシリットルあたり160~180㎎を超えると尿に糖が排出されて、妊婦検診の尿検査で尿糖が「+」になります。
妊婦検診の尿検査では尿糖がなければ母子手帳には「-(マイナス)」、尿糖が認められると「+(プラス)」記録されます。プラスの数が多いほど、尿糖が多く排泄されていると疑います。ただ「+」表記があったからといって妊娠糖尿病が確定したわけではありません。
例えば妊娠後期になると妊婦の体内では赤ちゃんの成長のために糖を増やそうしたり、インスリンを分解するホルモンが胎盤から分泌される影響をうけて尿中に糖が出やすくなります。食事や体調管理に問題がなければ一時的な症状で終わることもあり、医師の適切な判断が必要です。このようなことからも妊婦検診は定期的に通うことをおすすめします。
妊娠糖尿病と診断されたら、医師の指導に従って食生活や生活リズムの見直しを行います。妊娠中に悩みがちな体重増加が少なく、体系変化が目立たなくても尿糖が出ていれば妊娠糖尿病と判明することもあります。家系で糖尿病患者が多いときは遺伝性があるケースもみられます。
糖尿病と聞くと今後のことが心配になってしまいますが、診断を聞いてすぐに諦めモードになる必要はありません。まずは担当医の指示を仰いで、できることから始めましょう。妊娠中は個人だけの知識で判断するよりも、医師や産院と二人三脚で妊娠糖尿病対策をすすめることが安心です。
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