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子宮頸がん(しきゅうけいがん)は、子宮の頸部(けいぶ)に発生するがんです。子宮がんと一口に言っても、がん細胞が発見される場所によって病名が変わります。
子宮がんは、大きく2つに分けられます。子宮が人間の顔だと思ってください。子宮の形は両脇の卵巣(らんそう)を耳だと考えると、膣(ちつ)に繋がる子宮頸管(しきゅうけいかん)は首です。
子宮の上のほう、つまり顔で想像すると頭部は子宮体部(しきゅうたいぶ)と呼びます。子宮体部にできるがんは、「子宮体がん(しきゅうたいがん)」です。
そして、もうひとつは子宮の下部。つまり顔で想像すると首の部分で、子宮頸部(しきゅうけいぶ)と呼びます。子宮頸部にできるがんは、「子宮頸がん(しきゅうけいがん)」です。
子宮頸がんに関しては、20~30代の発症が多く、最近は初潮と同じように低年齢化が進んでいるそうです。
子宮の検査は、膣を通って子宮の細胞や組織を採取するので、子宮頸がんは検査で発見しやすい病気です。でも子宮頸がんの検査を受けない場合、目立つ症状が少ないので知らない間に進行してしまう危険がある病気でもあります。
・ヒトパピローマウイルスに感染中(ウイルスが自然消滅しないと、癌の原因に)。
これらの項目全てに当てはまるからといって、子宮頸がんに感染すると決まったわけではありませんが、このような条件下で子宮頸がんを発症する確率が高くなると考えて下さい。
エイズなど免疫力が低下している状態では、ウイルスが体内に残りやすく危険です。栄養の偏りにも注意が必要です。
基本的にウイルスに感染することから始まるので、先ずはウイルスに対抗できる抵抗力を維持できる生活を送ることが必須です。抵抗力の落ちている時の行為は、ウイルスに感染しても対抗できない恐れがあると考えてください。
子宮頸がんの細胞で多く発見されているのは、ヒトパピローマウイルスです。ヒトパピローマウイルス(Human-papillomavirus=HPV)は乳頭腫(にゅうとうしゅ)と呼ばれるイボを形成します。
ヒトパピローマウイルスは「粘膜型(ねんまくがた)」「皮膚型(ひふがた)」大きく2種類に分かれます。子宮頸がんのヒトパピローマウイルスは粘膜型です。
ヒトパピローマウイルスは性行為だけでなく、皮膚同士の接触だけでも感染します。実に80%の女性がヒトパピローマウイルスに感染していると考えられています。
でも全ての女性に子宮頸がんが発生しないのは、ヒトパピローマウイルスに自然感染して自然消滅しているからです。自然消滅せずに、がん細胞として体内に残ります。
ヒトパピローマウイルスにも様々な種類があり、子宮頸がんの原因となるウイルスは16型と18型が主流で、性行為によって感染します。16型と18型に感染した場合、子宮頸がんを引き起こす可能性が極めて高いということです。
他にも6型や11型の感染は、尖圭コンジローマ(せんけいこんじろーま)の発症原因になります。尖圭コンジローマは、外陰部や膣にできるイボで性行為によって感染します。この病気は女性だけでなく男性も感染します。
子宮頸がんの治療は、診察と投薬で進めます。併発して、他の症状や病気がある場合は、医師の指導のもとで治療スケジュールを決めてください。
子宮頸がんの治療は、状況にもよりますが通院をメインとするタイプと、入院で治療するタイプがあります。これは進行度合いと体に及ぼしている影響を診断したうえで、どんな治人療を進めていくかによります。
同じ時期に子宮頸がんが発見された人同士でも、子宮を摘出するか否かでも全く治療方法が変わるので、誰とも比較しにくいのが実情です。
子宮頸がんの治療費は、治療法で様々です。同じ進行でも、持病のあるなしで治療薬が異なる場合もあります。ただ、風邪や便秘のような治療とは異なるので、早期発見でも万単位で予測してください。
例え手術となっても健康保険に加入していることで負担額は半減します。さらに任意で子宮頸がんが対象内の保険に加入していれば、加入内容にもよりますが、手術費用や入院費用のサポートを受けることができます。
重粒子線治療は高度先進医療の部類で、入院や通院だけでも費用がかかるうえに高額な治療費がかかります。こちらは数万ではなく何十万~百万以上と言われています。
より高度な治療で完治と、その後の安全を求めると高額になります。進行状態によっては、そのような治療でないと心配なケースもあります。
子宮内の切除、または全摘出で治療をした場合は、入院中の生活も考えます。仕事ができない状況におかれるため、収入の心配もあります。
治療費だけを考えても、やはり定期的な健診での早期発見と、保険加入で不測の事態に備えておくこと、この2点を他人事ではなく自分の問題として考える必要があります。
子宮頸がんの治療後の後遺症は、あまり目立たないようですが、人によっては排尿痛・子宮頸管が狭くなったり変化をして月経やおりものが変化するようです。月経痛がひどくなったり、足がむくむケースもあります。
妊娠を考えている家庭にとって、最も不安なことは子宮がん克服後の性行為です。ウイルスが性行為によって感染したかもしれないと考えると、消極的になりがちです。
治療によって切除や摘出した子宮の変化で、おりものが減少して性行為に痛みを感じることもあります。大切なことは、妊娠を考えているパートナーにこの変化を理解してもらうことです。
必要な時は治療に付き添ってもらったり、子宮や膣が受ける変化を担当医に説明してもらうことも考えてください。
子宮頸がんによって性行為に恐怖を持ってしまい、パートナーとの気持ちのすれ違い、妊娠・出産に対する恐怖をもつことが心配です。子宮頸がんの治療から1人で取り組まず、パートナーに相談しながら進めていくことも考えましょう。
子宮頸がんの予防には、子宮頸がん(HPV)ワクチンが勧められています。初めて耳にする人もいるかもしれません。HPVワクチンは任意接種なので、自分から予防接種の医師を伝える必要があるワクチンです。
子宮の病気と聞くと、20~30代は健康だから「まだまだ先の話」と予防接種も先延ばしにしがちですが、20~30代が最も予防接種を受けてほしい年代です。
子宮のトラブルで影響を受けるのは本人だけではなく、これから産まれる赤ちゃんも含まれます。子宮頸がんは、妊娠・出産を考えている年代こそが、もっとも予防しなければいけない病気なのです。