
妊娠中の頻尿や胃の圧迫で、ぐっすり眠ることができない夜や、体調不良で家でゆっくりしたい日におすすめの映画を紹介します。妊婦ならではの共感、感動が出産への不安やストレスを吹き飛ばしてくれます。
「9ヶ月」はちょっと前の作品ですが、妊娠をきっかけにさっそく母性が目覚める女性と、未だに実感がわかずに変わることのできない男性を描いています。
突然、妊娠したことがわかったレベッカ(ジュリアン・ムーア)は嬉しくて、周囲も巻き込んで騒ぎます。でも相手のサミュエル(ヒュー・グラント)はちょっと困ります。
サミュエルはレベッカをいたわる一方で「まだ父親になんてなりたくない!」と葛藤して、レベッカのように心から喜ぶことができないのです。
一緒に過ごしてきた猫や、スピードの出るスポーツカーも妊娠のためにしばらく諦めないといけないとわかるとレベッカは納得、でもサミュエルはなかなか納得できずにいます。そんなところにも男女の差がわかりやすく描かれています。
この男性と女性の、妊娠に対応する姿が自分たちと重なることも多く、パートナーと一緒に観たい映画の1つです。あまりシリアスな映画ではなく、ユーモアもあるので初めての出産時におすすめです。
特に出産に対する知識が乏しく、なかなか実感のわかないパートナーや妊娠・出産への温度差がある夫婦に観てほしい映画です。
「あなたのために」現実的ではありませんが、女性が1人で赤ちゃんを産んで育てていく姿が、出産への孤独感を払しょくしてくれる映画です。
17歳で妊娠したノヴァリー(ナタリー・ポートマン)は、駆け落ち中。カリフォルニアに向かう途中で立ち寄ったスーパーで、怖気づいた彼氏に置き去りにされます。
ところが何ももっていないノヴァリーが、こっそり深夜にスーパーで過ごしているときに陣痛がやってきてしまうのです。
それを知った周囲の人は、避けるどころかノヴァリーと赤ちゃんに手を差し伸べます。手を差し伸べるのは、けして裕福とはいえないけれど優しい人達で、赤ちゃんを産んで育てることは様々な人に助けられているとわかります。
ノヴァリーはシングルマザーとして赤ちゃんを産みます。はじめての出産で、知識も経験もとぼしいことから不安が強い、子育てにたいして孤独を感じている妊婦さんにおすすめです。
「理想の出産」はフランス映画です。よくあるハリウッド映画に慣れている人は、フランス映画独特の映像色が見慣れないかもしれませんが、妊娠中におすすめの映画です。
大学院に通うバルバラは、偶然出会ったニコラと付き合うようになり妊娠します。しかし今まで大学院に通って自分のやりたいように過ごしてきた彼女にとって、妊娠も出産も将来のことも不安で仕方がありません。赤ちゃんが生まれることは嬉しいのに、体が変化する葛藤に悩みながら出産します。
妊娠中に観ると、その喜びと不安がまじった葛藤に共感します。さらに出産後は、バルバラは自分の時間をさいて赤ちゃんのお世話をします。赤ちゃんと生活するのは嬉しいのに、疲れている姿に自分が重なる女性も多いはず。
ところが父親となったニコラとは意見が合わずに亀裂が走ります。この映画は、よくある夫婦の妊娠から出産までを素直に描いた内容なのです。
妊婦や母親になる女性の気持ちが伝わらないときに、パートナーと一緒にみることがおすすめです。もちろん、妊婦さん1人でみても共感のツボは多いです。
「うまれる」に出演しているのは一般夫婦4組です。うまれること自体が困難で1歳まで成長する確率が10%とも言われる18トリミソーの赤ちゃんも出ています。
きれいなだけではなく、苦しみや葛藤を乗り越えた本当の姿を映している作品です。赤ちゃんが生まれることとは、どんなことなのかを家族で知ることができます。
子どもと一緒に観る家庭も多いそうです。漠然と「妹も弟もほしくない!」と言っている子どもが、「うまれる」をみて涙を流したり赤ちゃんを迎え入れる気持ちが育まれたという感想も聞きます。
ただ、家族で涙があふれて感動したという感想に反して、妊娠できない期間は観たくないとい感想もあります。