臨月に入ってからは、周りから「もうすぐだね〜」と言われても、全然実感が湧かず、人事の様な気になっていましたが。
初産だったので、動くものの、お腹の中には本当に赤ちゃんがいるのか?と思っていましたが、得体のしれない恐怖と、大きいお腹から早く解放されたい!という複雑な気持ちでした。
なかなか子宮口が開かず、生まれる兆候もありませんでしたが、予定日一週間前の検診で、前期破水している事が、わかり、心の準備もできないまま、即入院となりました。
破水している事は私はもちろん、先生さえもわかっていなくて、内診の後「ちょっとおりものが水っぽくなってきました。」と言うと、念のため破水の検査をしておこうと言われ、そこで初めて破水していることがわかりました!
破水はバシャ〜!とするイメージがあったので、こんな破水もあるんだ…と思いました。
妊婦検診の時に前期破水で入院した為、なんの準備もして来なかったので、慌てて旦那さん、母、友達に電話して、荷物を持ってきてもらいました。
促進剤を使うということで、その日に生まれると思っていましたが、陣痛は来ず、次の日にまた違う促進剤を使うも、またまた来ず、三日目にして、ようやく陣痛がきました。
陣痛がきてからは、促進剤を使っているため、いきなり1〜3分間隔の陣痛がきました。
3時間過ぎたあたりで、もう体力が無理…と思いながら、陣痛がひいた少しの時間に睡魔なのか、気絶なのか、意識が遠くなっていました。
子宮口が8センチのところから、なかなか開かなかったので、助産師さんに泣きついて、無理矢理指で開いてもらいました。(これが1番痛かった!)
分娩台に上がると、もうすぐだ〜!とホッとしました。仰向けでいきむ力がなかったので、横向きでいきみました。先生が来てくれ、切開しますね〜の言葉に、あれだけ恐かったのに、早く切って〜!!と思いました。
「出てきますよ!いきんで!」という声に最後の力を振り絞り、我が子と会える事ができました。
とりあえず、陣痛中は痛い!しか考えれなかったので、生まれた後の第一声は、「やっと出てきた〜」と言ってしまいました。(笑)
実家が近いので、一ヶ月のお世話だけでなく、毎日昼間は実家にいます。赤ちゃんと二人きりより、話し相手がいることに、とても救われていて、頼れる人が側にいない人もいるのに、私は幸せだな〜と思いますし、そんなお母さんを心から尊敬しています。
出産前、1番不安だったのは、やはり陣痛でした。 私は、陣痛の痛さを覚えておいて、友達に報告しようと思っていましたが、無理でした(笑)
どんな痛さかは、生理痛のきついやつの様な、下痢をしている時の様な、お腹の中がでんぐりかえっている痛みの様な…。言い表せないですが、 経験して言える事は、どれだけ痛いって言っても、結局忘れてしまう程度の痛みということです。
命を懸ける程の大仕事ですが、喜びがどんどん大きくなってきたので、もう産みたくない!とは思いませんでした。
出産とは、本当に神秘的です。
私が1番幸せを感じたのは、産まれた瞬間でも、新しい命をみんなで喜んだ時でもなく、産んだ後、初めて赤ちゃんと二人きりになり、抱きしめた時でした。
その幸せは、誰も経験できるものではなく、母にだけ与えられた特権だなぁと思います。
初めて出産される方は不安でいっぱいだと思いますが、絶対に産んでよかったと思える瞬間がくるので、頑張って下さい。お体大切に。
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