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母乳を嫌がる赤ちゃん

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赤ちゃんの中には母乳を嫌がる子もいます。特に新生児期は母乳をのむこと慣れていないので、疲れて不機嫌になる赤ちゃんもいるようです。

赤ちゃんにとって母乳は栄養価の高い食事です。嫌がる理由を考えて、環境や授乳スタイルを変えるだけで急に嫌がらなくなることもあります。

赤ちゃんが母乳を嫌がるのは、母乳自体を嫌がるのではなくて、乳首への吸いつき方や体勢、抱っこの仕方や授乳時間など様々な原因が考えられます。赤ちゃん1人1人で嫌がる理由は異なります。根気よく授乳を続けて改善していきます。

乳首がくわえにくい

新生児は授乳を本能的にしようとするものの、口の開き方や吸い方はまだ手探りの状態です。コツをつかむまでは、赤ちゃんもママも授乳時間が長引いたり、頻繁な授乳を繰り返します。

乳首がくわえにくいと、授乳の始めの動作でつまづくので授乳が難しいことのように思えるかもしれません。赤ちゃんは言葉で表現できないので、乳首がくわえにくいと泣いてしまいます。

乳首がくわえにくい原因は、新生児ならば哺乳する力が足りない場合も考えられます。ママのほうでは乳首の形による原因も考えられます。どちらも改善できることです。

くわえにくい乳首の形は、赤ちゃんによって様々です。陥没乳頭(かんぼつにゅうとう)は乳頭がへこんでいるので、赤ちゃんがくわえられません。扁平乳頭(へんぺいにゅうとう)は乳頭が平たく赤ちゃんがくわえにくい形です。

陥没乳頭も扁平乳頭も、授乳前に乳頭マッサージをしたり対策をとることで授乳に適した乳首に近づけることができます。乳頭の状態は妊娠中に確認して、柔らかくて伸びる乳首になるようにマッサージを始めておくと効果的です。

乳首が大きい場合や小さい場合も、赤ちゃんの口の大きさと合わないと、最初は母乳を吸いにくいようです。これも乳頭を柔らかくして、よく伸びるようにマッサージしていくことで赤ちゃんの口に含みやすくなります。

赤ちゃんの哺乳力が足りない

母乳を嫌がるトラブル

赤ちゃんは授乳で沢山の体力を使います。新生児のうちは授乳後は体力を使い果たして眠ってしまうほどです。

赤ちゃんの哺乳力が足りなくて不機嫌になるのは、もっと母乳を飲みたいのに疲れてしまうからでもあります。哺乳力の弱い赤ちゃんに対しては、授乳間隔を気にせずに、欲しがったら母乳を与えてあげることも大切です。

赤ちゃんは授乳を続けていくことで、あごが丈夫になって哺乳力も付きます。哺乳力の足りない赤ちゃんには、赤ちゃんの負担を軽くするために抱き方を変えてみたり、添え乳で寝ながら授乳してみたりと赤ちゃんに合う授乳スタイルを探しましょう。

赤ちゃんの哺乳力がいつまでも足りないと感じたら、鼻詰まりも確認します。赤ちゃんは鼻が詰まった状態ではゴクゴクと母乳を飲みこめないのです。

赤ちゃんが哺乳瓶になれた

哺乳瓶で授乳することになれてしまうと、ママの乳首から直接母乳を飲むことが少なくなります。

赤ちゃんが哺乳瓶に慣れるということは、最初から母乳育児をすすめていない場合もあります。担当の医師に相談して母乳のみにするか、母乳と粉ミルクの混合栄養をすすめるか決めます。

赤ちゃんが哺乳瓶を使用する理由は、単に母乳が出ないだけではありません。ママの乳頭が傷ついて授乳が困難になったり、乳腺炎の悪化や投薬で母乳が出るのに与えることができないケースもあります。

母乳の冷凍保存などで哺乳瓶での授乳に慣れると、逆に乳頭から授乳する機会が減り、赤ちゃんは哺乳瓶に慣れることもあります。

ママの食生活による母乳への影響

母乳は、ママの食生活が色濃く反映するものです。例えば初乳は通常よりも黄みを帯びています。これはβカロチンが多く含まれているからです。このように成分によって母乳も変化します。

授乳している時期にワインを多く飲むと母乳は赤や緑を帯びることがあります。冷凍母乳やビタミン剤摂取後も通常よりも緑色が入りがちです。これらを嫌がる赤ちゃんもいるので、赤ちゃんが母乳を嫌がる時はママの食生活も振り返りましょう。

母乳は青みが少し入った乳白色で甘い状態がベストだと言われています。一見、大差のないようですが赤ちゃんにとっては味の変化があるようです。

母乳の質はママ次第で改善できます。母乳育児中のママは糖や脂の少ない和食中心の食事で美味しい母乳を作ることができます。

乳腺の詰まりによる母乳嫌い

ママの乳房内の乳腺が詰まると、新鮮な母乳がすぐに乳頭まで運ばれなくなります。赤ちゃんは授乳の度に乳房内に残っている古い母乳を飲むことになり、嫌がります。

乳腺の詰まりはマッサージや搾乳で古い母乳を出し切って、詰まりを解消していくことで改善します。赤ちゃんにとっては古くてドロッとした母乳よりも、新鮮なサラッとした母乳が美味しいものなのです。

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