本格的な花粉シーズンが始まりつつあります。だんだん日中の暖かい時間帯に花粉の飛散が増えています。花粉がたくさん飛散する日には特徴があります。当てはまる項目が多いほど、花粉に注意が必要です。
都心や繁華街で自然の少ない場所にいるからと言って、花粉が飛んでこないわけではありません。花粉症の原因で有名なスギの木の花粉は、風に乗って数十キロも飛ぶのです。外出先に関係なく、花粉対策が必要です。
晴れた日は花粉が沢山発生すると考えてください。晴れた日に花が咲くと花粉も一緒に発生します。春は植物の芽吹く時期なので、必然的に花粉も多くなります。
2月以降の暖かい日はニュースの天気予報でも花粉情報を流しますが、花粉は春しか発生しないわけではありません。秋も春とは別の植物から花粉が発生しています。秋なのに晴れた日に、くしゃみや鼻水が出る人は花粉症の疑いも考えてください。
花粉は気温が高いほど飛散しやすいのですが、晴れた日に集中するのは湿度が関係しています。湿度が60%を越えると花粉は水分を吸って重くなるので遠くまで風に乗って飛散できなくなります。そのため、洗濯日和と言われるようなカラッとした晴れの日は花粉にとっても活動しやすい日となります。
関東地方では、2月から4月頃まではスギ花粉が主流です。スギの木の花粉は小さいけれど、風に乗ってしまうと長距離を移動できます。数十キロ飛んで都心まで運ばれる花粉も多く、風の強い日は緑の少ない地域でも花粉が観測されます。
風が強くても雨の日は花粉が少なくなります、雨の湿気で花粉が飛べずに地面に落ちるからです。でも花粉は地面に落ちて消えるわけではありません。
雨や湿気で地面に落ちた花粉は、雨が上がって地面が乾く時に一緒に乾くものだと考えてください。そこへ風が吹いたら、また風に乗って飛んでいきます。
例えばフローリングの床を水ぶきすると、ほこりは水分で舞い上がらなくなります。でも乾けばまた舞い上がります。花粉も同じです。
その日が地面が乾くほど晴れた日なら花粉も発生するので、風に乗って飛んでいく花粉は2日分。つまり雨上がりの晴れた暖かい日は、通常よりも花粉の飛散量が増えやすいということです。花粉の飛散量が気になる時は、前日の天気も参考にしてみましょう。
花粉は24時間、一定の花粉量が飛散しているわけではありません。一般的に花粉飛散のピークは、昼頃と夕方です。
朝のひんやりした空気から気温が上昇して、暖かい気温になる昼に花粉が発生します。昼ごろは花粉が風に乗って各地域に到達する頃です。ちょうど気温が上がって外出しやすい時間帯なので、昼頃の花粉症対策は必須です。
夕方は風で飛散していた花粉が、気温の低下に伴って地面に降りてくる頃です。昼ごろに気温上昇と風で空中にいた花粉が落ちてくるので、少し肌寒い時間帯になりそうな時は花粉が地面に落ちる頃だと考えます。
私たちの身長よりも高いところを漂っていた花粉が地面に降下するので、既に飛散している花粉が私たちの顔の高さまで下りてくると考えます。夜になっての外出だと花粉症の症状が緩和される人は、こうした花粉の動きが影響しているのでしょう。
夕方の気温の低下で地面に落ちる花粉は、土には吸収される場合があります。土は水分を含んでいるので花粉が再び上昇する動きを邪魔します。
コンクリートや石畳のように土のない場所では、翌日の気温上昇でまた空中にあがってきます。つまりコンクリートの多い都心やビル街ほど、翌日まで花粉が残りやすい傾向になります。
こちらに花粉症チェック度が試せたりアンケート結果などが見れるページがあります。